過去「矢場とん」さんの味噌カツを紹介させていただいたんですが、同じものを作っても仕方がありませんし、それは「矢場とん」さんもどきでしかありません。そこでネットをさすらい、いくつかのレシピを見させていただきiketchの解釈で形にしてみました。題して「味噌カツだれ令和エクストリーム名古屋初号機「RX758-1」

市販品の味噌だれをいくつか試したんですが「なぜ、あんなに甘いのか?」という結論に辿り着きました。明らかに名古屋の味ではありません。甘いんだけど、なんかちょっと、こう... 違うみたいな、もどかしさがありました。そもそも、とんかつを食べるわけです。正直、揚げ物の中でも軍を抜く濃さです。味もそうですが、粘度や口当たりももう少し考えないと「次も食べたい!」にはならないはずです。市販品「矢場とんさんの味噌だれ」も、おそらく店舗のものと違いますよね? 同じだったらすみません。甘さが立つ気がします。

そこで「名古屋って言えば、味噌カツだよね」なんて話が職場で出たもんですから、じゃあ、やってみますねとなったんです。iketchのこだわりは砂糖の甘さではなく「味噌からくる甘さ」。それを軸に砂糖からは補助的な甘さとコク、味醂はその複合的な甘さを押し広げるアシスト的な立ち位置で進めていこうと思いました。

粘度は少しサラッとしていて、赤味噌の余韻が口内に長く滞在しない感じ。そうなるとマルコメの味噌メインでイチビキはサブだな、と予想しました。で、作ってかけたのが以下の写真です。「いいんじゃないかな。」と言うのが感想です。問題は埼玉の人たちの口に合うか、です。

やってみましたが、どうでしょうか? 仲間の料理人たちの意見をもとに改良していきます。

名古屋といえば八丁味噌(赤)。独特の色合いと風味が特徴ですよね。それをどうアレンジして「名古屋の味噌カツだれ」にしていくかが今後の課題です。名古屋出身の同僚には「バッチリ、旨い!」をいただきました。他の先輩や同僚からは「味はいいけど、もうちょっとトロッとしてる方がいいな」との意見を頂戴しました。ありがとうございます。やはり名古屋出身の人間と他県(埼玉県も含む)人たちの考える味噌だれには温度差がありました。

やっぱり郷土料理って奥が深いですよね。故郷の味をそのまま再現しても、全国区にはなりません。マクドナルドって改めて考えるとすごいよな〜 と思いました。いくつもの課題を残した「味噌だれ」。今後も改良を進めて「彩の国の味噌だれ」を追求していきます。お楽しみに!

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