「... あぁ〜 香るわ、間違いない!」 すごく上品な香り立ち! 思わず声に出ました。やっぱり弓削多さん、流石だわ! 「醤油が美味しいよね!」なんて普段、口にしないです。「やっぱ、納豆ご飯には醤油だろ」とか、「卵焼きには醤油でしょ」みたいな言い方は聞くことがあると思いますが、醤油そのものをさして「美味しい」っていいません。それぐらい日本人に馴染んで、水や空気と同じような扱いになってしまっていると思うんです、醤油って。この際、見直しませんか? 「海の精あらしお」の時にも感じたんですが「塩って、こんなに美味しいんだ」という感覚、今回なら「醤油って、こんなに美味しいんだ」という感覚、体で感じました。

刺身からいこうかと思ったんですが、マルトモさんの企画で残った豆腐があったので「ごく普通の冷奴」を作り(と言っても、かつお節と小口ネギとおろし生姜を乗せただけ)、「しぼりたて生醤油 川越仕込み」で食べてみました。アピアランスはご容赦ください。記事にするつもりなかったので。

冷奴がしみじみ美味しい。こりゃ、残りの2本も期待度MAXです!

中蓋を開けて、冷奴に注いだときに「まず、立ち上がる香り」これが、違いました。空気に触れて醤油の香りが広がっていく感覚、久しぶりに感じました。そして、色。よく醤油は「紫」なんていいますが、紫です。深く澄んだ、紫色をしているんです、とても綺麗です。思わず別小皿に醤油を注いで味見しました。「火入れしないとこんなに棘のない素直な味がするんだ、醤油って... 」と衝撃を受けました。もう、香りと色で期待度は高まるばかりなんですが、当然、味ですよね。「尖ってない(しょっぱくない)、舌の奥の方に残る醤油の余韻、舌の上から染みていくような柔らかな旨味... 」、特級品です、これ。しぼりたて生醤油 川越仕込みをかけただけの冷奴が「ただ、美味しい」んです。

こちらはいつもの吟醸生しょうゆ。期待通りの美味しさです。「香りたつ」って、このしょうゆのためにある言葉かもしれません。

企業案件ではありません、事実です。半ば興奮気味にお届けした今回なんですが、ヤマホの本醸造といい、弓削多の生搾りといい、人生一度は「美味い醤油」を使ってみてください。刺身や、なまものなどそれだけを味わう料理に必ず大きな影響を与えるはずです。

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