「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック」ばりのタイトルをつけてますが、なんてことはない「麻婆豆腐の自主レビュー」です。かつて、過去記事でも語ったように「麻婆豆腐」と言っても色々な形で入手することができます。完成されパック詰めされたもの、豆腐まで入って温めるだけのパウチもの、ひき肉などの具材が入って豆腐だけ加えるもの、本格調味料と割り切って具材はある程度必要なもの、デリバリーなどのレストランメイド... 実にさまざまです。それぞれに一長一短があり、価格も開きがありますので、自分が食べたいシチュエーションに合わせて利用しているのではと思います。

iketchは材料を揃えて、調味料は作り合わせて仕上げるタイプの人なので、色々味もいじれますし、シチュエーションも選びません。ただ、市販品でも「これは美味しいな〜」と思う調味料シリーズがあり、勉強がてらたまに利用します。表題の「クックドゥ/味の素株式会社」シリーズです。先にあげた「本格調味料タイプで具材はある程度一から揃えなければいけないタイプ」に分類されます。あくまでも「クックドゥ調味料」で仕上げることが前提なので、回鍋肉も青椒肉絲も麻婆豆腐も手順が通常の作り方と異なります。それでも、あの味が実現されるってすごいことですよね。そんな「クックドゥ」シリーズに新たな商品群がラインナップされていました。「豆腐だけ入れてレンジで4分 四川式麻婆豆腐/実売価格¥329」というもので、以前紹介した「四川式麻婆豆腐/¥169」のお手軽版です。

豆腐を賽の目にカットしてそのまま入れ、レンジに立てて設置し4分で完成するという商品です。

確か他社の製品に豆腐まで入っているのがあって、同様に作れるのがありましたが、今ひとつだった気がします。豆腐を抜いたのは正解だと思いますが、下茹でしない豆腐を用いるということは豆腐から出る水分も利用して作るということですよね... さて、どんな麻婆豆腐が完成するのでしょうか?

おお〜 いい感じです! 豆腐の水切りはもちろんしましたが、やはり水分は出ているはず。それも上手に活かすこと前提で作られているんでしょうね。さすがです!

小口のネギは後乗せで加えたものです。見た目も香りも箱版レトルトとそんなに変わりません。少し出来上がりの水分量が多いかな、という気はしましたが、味は薄まっておらずバッチリです。注意点は豆腐が冷たすぎるとちょっとぬるさを感じます。プラス1分でばっちり熱々になりました。これなら誤差ですね。

問題は競合する麻婆豆腐との価格の折り合いかな、と思います。このレトルトが¥360くらいだとして豆腐、小口ねぎ、手間とか考えると¥500いかないくらいの金額で食べられるということなんですが、他の箱ものレトルトと比べると割高感はあります。丸美屋さんみたいにひき肉まで入っている構成だと豆腐を加えるだけなら価格で負けます(味は好みとして)。出来合いの麻婆豆腐なら明らかにこっちが価格も味も勝ります。デリバリーなら出来立てな分クックドゥの圧勝です。レストランメイドの味わいが「豆腐」をちょっと加工して入れるだけで5分程度で食べられる、かつ、惣菜やデリバリーより安いとみた時輝いてくる商品だと感じました。

いや〜 でも、企業さんの努力もすごいところまで来ていますね(汗)さまざまなシチュエーションに合わせた最先端の商品が手に入る日本。現実化してきた個食/孤食の問題に対して企業さんの提案だけでなく、私たち一人一人も真剣に考えて健康的な食生活を送りたいですね。

料理初めての人でも、このレベルが5分って脅威ですよね。飲食側も真剣に取り組んでいかなければと思いました。

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