「朝の卵料理」シリーズでふと思い出したんですが、料理のゴール(出来上がり状態)の秘密について教えちゃいますね。今回の「ベーコンとほうれん草のバター醤油炒め」なんですが、似たものを実は一度紹介しています。「ベーコンと小松菜の彩炒め」なんですが「ベーコンをロースハムにしたり、小松菜をほうれん草にしたりしてもOKです」と書かれています。そうすれば「〇〇と△△の彩炒め」が出来上がります。ここ重要で、類似食材で作っても「彩炒め」になるということです。こちらは使っている卵の味付けに秘密があります。卵+マヨネーズ+塩胡椒という公式で「味付け炒り卵+ベーコン+小松菜」=「彩炒め」になっているんだということ。3つの食材を組み合わせれば、追加で調味料を加えなくてもその味が完成する、ということです。完成した食材をまとめた(炒め合わせた)料理と言えます。「ベーコンとほうれん草のバター醤油炒め」は「炒り卵+ベーコン+ほうれん草+バター醤油」=「バター醤油炒め」となっています。3つの食材にもう一つバター醤油を加えての合計4つで完成する料理ということです。前者は水分量が少なく仕上がるのでパン食や、お弁当に向きますが、後者はバター醤油の汁っけが夕飯のおかずや、しっかりした酒の肴に向きます。面白いですよね「似て非なるもの」とはこのことです。似た材料で違ったレシピがあったときは「なんで先に卵を味付けないんだろう?」「なんでこの段階でベーコンを入れるんだろう?」と考えてみてください。レシピの作り手が「どういうものを食べてもらいたいか(=ゴール)」が見えてくるはずです。この段階でこういう味付けをしてみようなんて考えられるようになったら、きっと料理の腕は1歩以上前進しているはずです。

ベーコン、ほうれん草、卵をバター醤油のテイストで味わう料理です。ご飯も進みますよ!

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