気持ちよさそうに歌っている場合じゃないんですが、ご飯のおかず、またまたいってみましょう! さて、なすといえば油調(油で素揚げすること)が好きなiketchなんですが、理由があります。まず、見た目が綺麗です。なすは皮から火を通すことでアントシアニンの変色を防ぎ、美しい紫色を維持できます。これ実の方からやると変色して黄土色っぽくなるので、油調するときは必ず紫色の皮の方から火入れしてくださいね。次に柔らかいのに形が崩れにくくなること。料理を美味しく立体的に見せるパーツとして重宝します。最後、口当たりが良くなること。ナスは実に汁っけや油っ気がないと食べにくいですが、油を通してやると途端に食べやすくなります。
ですが、「油っぽいのよね〜」との意見が。ですよね。腕組みをしたiketchの頭の中に「フォースを使え」というシス... 間違えた、ジェダイの声が聞こえたんです(相変わらずのダークサイド)。「そうだよ! フォースだよ!(そうだよじゃないよ)」。ジェダイが操るフォースは別名電子レンジ、と呼ばれています。これでなすに火入れすれば...

「な!(な! じゃないよ)」
冗談ばっかり言ってますが、今回の牛肉となすの甘辛炒めは「牛肉、なす、甘辛たれ」それぞれを主役にしようと思いました。そのため材料を3品に絞り込み、牛肉となすのコントラスト(食味や素材感)をはっきりさせた、甘辛味に仕上げたんです。牛肉がバラ肉を使ったので脂が出ます。これに油調なすだとやはりくどい。これならどうだ! というわけです。うまくいきましたね♪ 牛肉にもなすにもメリハリがついて、甘辛味でご飯が進むおかずの誕生です。中華な調味料も用いない甘辛醤油味、和のおかずで、今日も食卓を盛り上げていきましょう!
