「ばん」が多すぎのiketchです。過去「チキ南蛮、チキチキ南蛮」でタルタルソースの様々な種類と可能性を示したんですが、普段作りはこれできまりなやつが完成したので紹介します。実際、iketchがまかないで作っている「チキン南蛮、タルタルソース」です。バングラデシュの同胞も「オイシイデ〜ス!」と太鼓判の一品です。
作っていて頭を抱えるのが宗教の壁。外国人労働者の中には「豚肉」が食べられない人が実に多いんです。とはいえ、豚肉を使わなくても「調味料」「油脂」と多くの日本の食材は「豚肉のエキス」を含んでいることが多いです。当然、宗教上の問題で彼らは食べられませんから、持参したものを食べてもらったり、豚肉を含まない料理を別途用意したりするんですが、手間暇かかります。まだ、豚肉を揚げていない油で揚げたり、豚肉を調理していないフライパンを使ったりしながら奮闘する毎日が続きます。基本的には彼らはお弁当を持参してきます。でも、持ってきてない時は我慢してたり、こちらが豚肉抜きで作った簡単な賄いを食べたりしています。でも、刺身のような冷たいものばかりでなく、これからの季節温かいものも食べさせてあげたいと僕は思うんです。
前月登場した「武蔵野ちゃんぽん」もその一つ。自分で食べるものなので豚肉を使いましたが、鶏もも肉のスライスなどに変えれば、美味しい日本の麺料理を彼らも食べられます。さて、今回は「チキン」を使い、真っ向から勝負を挑みます。

美味しい鶏もも肉を小麦粉にまぶし、卵をくぐらせて揚げたものにiketch特製甘酢だれをからめ、特製タルタルソースで仕上げた自慢の一品! アルバイトの子達にも絶賛をいただいたんですが、嬉しかったのは同僚のバングラデシュ人の方が残ったタルタルソースを全部食べてくれたこと。
「コレ、スゴクオイシイネ! モラッテイイデスカ!」
「ありがとう、今日のお味噌汁もそうだけど、豚肉使ってないからいっぱい食べて!」
「アリガト!」
すごく美味しそうに食べてくれてました。こういう一品を作るのも調理師の仕事。
笑顔の真ん中には美味しい「日本食」がある、そんなことを感じた1日でした。













