子供の頃、夏休みに市営(当時は町営)の大きなプールに友人たちと自転車こいで行きました。人多すぎで泳ぐというか、つかっているだけでしたが唇が紫色になるまで楽しんで帰りに小さなたこ焼き屋さんで1舟買うのが楽しかったもんです。他の子供達にもしていたんだと思うんですが「いつもきてくれるから、おまけな!」と言って100円で6個入っている舟に、ポンと1個ずつ乗っけてくれるんです。「おいちゃん、ありがとう!」ってお礼を言って店の脇でハフハフ食べました。今思うと大きさはピンポン球の半分くらいの大きさで、タコも小さいし小腹も満たせないほどのシロモノでしかありませんでしたが、当時は「100円で6個も入っているのに、1個おまけがついた!」と友人と大はしゃぎしたものです。

こんな感じで熱々のたこ焼きをおいちゃんが渡してくれました。

高校に入って学校に行く道すがらでその店の近くを通りかかるものですから、ちょっとよってみようって。3年ぶりくらいかな。すうっと体の力が抜けました、「閉店」していたからです。後で伝え聞いた話ではご主人、病気で亡くなったそうでそれが店を閉めた理由だと知りました。あの金額で、あの場所でやっていれば利益も出なかったのかもしれません。それでもおいちゃんはねじり鉢巻で、僕たちに笑顔で「たこ焼き」を包んでくれたんです。僕たちが感じていた「美味しさ」って、おいちゃんの「真心」だったんだと思います。「また、よってってな!」 ちょっとしゃがれたおいちゃんの声を思い出しながら、たこ焼きをつつきました。

おいちゃんのように手際よくはいきませんでしたが、どうでしょう? 味は元だし職人の意地を見せましたよ! マルトモさんのかつおだしの素、めっちゃ使えるかつお節、玉露園さんの昆布茶をブレンドした特製たこ焼き粉でカリッとトロッとを実現しました。

そんな思い出の詰まった「たこ焼き」なんですが、タイトルが妙ですよね? 昆布茶でも飲みながら食べるの? となりそうです。玉露園さんの昆布茶は羅臼昆布を使っています。料理知ってる人ならわかる昆布の最高級品です。iketchはこんぶ代わりに「昆布茶」を使うんです。顆粒で溶けやすく、ロスも出ないし、何より昆布の自然な旨味が出ます。あとはいつものマルトモさん顆粒かつおだしのダブルだしで小麦粉を溶いていきます。たこ焼きの粉、買わなくても大丈夫ですよ! だし感たっぷりのたこ焼きを玉露園さんと、マルトモさんのコラボレーションでiketchの思い出と一緒にお届けしました!

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