玉露園コラボ、予定のなかった料理、勤務先の休業日、連日の大繁盛、深夜の買い出し。フルタイム焼き鳥対応... どうしてこうなった!? ゆとりもなんもない。なぜ、追い詰められてる? こんにちは、iketchです(なんで、そこは冷静なんだよ... )。まぁ、ね(笑)。笑ってる場合じゃないんですが... めっちゃ忙しいんですけど。

おいおい、iketch来年は違う月間だぜ! なんでエビチリ作ってるの!?

いいのいいの、これくらいが。人間追い詰められてるくらいが、いい仕事するんだよ(追い詰められすぎはダメ)。まぁ、年末の魔物は「今年もいた」ということです。退治していきましょうか、僕の時間を貪り食う魔物を。今回、おせちはやらない予定でしたが、いつも頑張ってくれる子や、おせちを知らない外国人留学生の子達に振る舞いたいという思いが強く出て「よし、やるか」となりました。大切な日本の文化を知ってほしいんですよね。とはいえ、もうこの時期になるとスーパーなどの予約のおせち以外では料理の品目も調理時間も限られてきます、入手は困難。僕は和食料理人ですよ、任せてください(と言いながら、エビチリは何?)。 ...そこで、それぞれの重箱に思い(テーマ)を盛り込み調整してみました。一の重は「伝統と共創」、二の重は「遺産」、三の重は「温故知新」です。テーマを絞れば料理は必ずうまくいく、というのが僕のセオリーです。

お、うまそうながめ煮... ちょっと待った! iketch、あれこれ何作ってんの!?

「伝統と共創」は昔ながらのお重と世界の人々と作り上げていく未来をテーマにしました。甘味と旨みの蒲鉾、伊達巻きと旨辛エビチリです。「遺産」は古き良き伝統の一品、塩数の子や黒豆、田作り、栗きんとんなど縁起物を詰め込み、より良い未来を信じた先人たちの知恵と思いを継承し、一歩でも前に進めていく私たちでありたい、そういう思いをお重に詰め込みました。今までにはないアプローチです。最後、「温故知新」古きを訪ね、新しいものを学ぶ、iketchが大切にしている思いです。家族の郷里「宮崎県(九州)」の料理を詰め込みました。埼玉の人にも「九州の味を知ってほしい、そして何かひらめくものがあればいいな」という思いからです。後日写真はアップしますのでお楽しみに。

ところで「間に合わせる」とは、やっつけではなく「一定の期限までに物事を完了して遅れさせないようにする。」というのが本来の意味です。おせちの意味がある日付にそれを用意し、その想いと共に楽しく召し上がっていただくこと。それが重要なんじゃないか、だから思いが継承されるんじゃないかとiketchは思います。「おせちが食べたい!」 そう言ってくれる子達を育てるのもまた、大人の使命なんじゃないかと思います。どんな年になるのかな。どんな年にしよう。そんな思いは幾つになっても持っていたいものです。おせちは必ず間に合わせます。

そして再び、iketchは1日に全てを集約する男だ、と言っておきましょう。ではまた。

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