今回は割と「マジ」で「レトルトカレー」の立ち位置を解説します。例によって結論からいくと「肉がうまいカレーは肉屋のカレー」「スパイスやカレーそのものにこだわりのうまさがあるカレーはスパイス屋のカレー」「老舗のこだわりを見せたいカレーは老舗が監修したカレー」ということです。

「iketch、つまんないよ」

僕もそう思います、すみません。でも、過去「だし醤油」を紹介した時の記事を検索してみてください。「醤油屋」「出汁屋」調味料屋」で「だし醤油」に対して、全然アプローチが違ったことに気付かれると思います。各メーカーさん「ない袖はふれない」んです。メーカーごとに得意の分野があって、そこからのアプローチ。当然「カレー」も「だし醤油」も自分たちでできる精一杯を見せてきます。それが僕らが買う時の「ヒント」になっています。

僕の職場も多くの種類の肉を扱っていますからわかります。「その肉のその部位で味わってほしい旨さ、料理がある」と思うんです。サイボクポークカレーの時もそうだったんですが、今回の「肉のオオクボカレー」も正直「中辛以下の甘さ」です。辛いものが好きなiketchには本来、物足りない味のはずです。なのに、こんなに美味しさを感じるのはなぜか? 自宅のカレーの美味しさと一緒です。あなたのことをよく知った「お母さん(お父さん)が作ってくれるカレー」だからです。

「肉のオオクボのカレー」は「肉を旨く食ってもらいたいカレー」なんですね。メーカーさんには正直申し訳ないですが、ゴールデンポークカレーと比べると肉の量は少なめです。でも、「ポークの旨み」はいい勝負してますよ、これ。豚肉の旨みを効かせた時、こういうカレーであってほしいというイメージを具現化しているわけです。肉入れりゃ旨みが増すわけではありません。使うべき場所で使い、その旨みを引き出してこそ「肉屋のカレー」を名乗れるわけです。そりゃ、肉屋じゃなければわかりませんよね。

「自分の土俵では負けない」

専門店の意地と底力なんです。本当に感心しました。こいつも今年食べたカレーの5本指に入る味わいです。ポークカレーってこんなにうまかったんだ... と感動するはずです。

もし、味付けや商品に困ったときは「何をメインで味わいたい(感じたい)」かを明確にしている商品をチョイスしてみてください。多分、あなたが愛しているメーカーさんが「いいもの」作ってくれていることに気づかされるはずです。選択肢は広げるんじゃなくて、むしろ狭めていきましょう。あなたがどういうものを好む、どういう人なのかを知る手掛かりになると思いますよ!

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