名古屋のあんかけスパに始まり、大失敗のペペロンチーノを乗り越え、居酒屋ナポリタン、キャベツとベーコンのスープスパゲッティーと2.2ミリの特徴を把握し、ついに完成を見るポヴェレッロ。長かった... 本当に長いパスタ消費でした。もう、多分2.2ミリは買わない。とにかく汎用性がない。
しかも、タイトルがどうよ。全く救いようがないタイトルに震えてます。そりゃさ、不況だしみんな大変なんだよ、高いもんばっか食えるかよ。食ってたらエンゲル係数爆上がりだから。色々な声が聞こえてきますが、正直、美味いものに高いも安いもありません(経験済み)。普段キャビアとかフォアグラ食べない人がそれらの味の価値を知ることはありませんし、心を込めて作った歪なハンバーグもあなたを愛する人たちにとってご馳走です。「温かいものは温かく、冷たいものは冷たく」いつも言ってる通りです、iketchは変わりません。
ポヴェレッロ(Spaghetti del poverello)は、スパゲティ・卵・チーズの3つで作るシンプルなパスタです。イタリアのどの家庭にもある食材で手軽に作れることから「貧乏人のパスタ」と呼ばれています。イタリアでは貧しい家庭でも、卵とチーズだけは常備しているということにちなんでつけられたそうです。これナポリの郷土料理で、これが本当の「ナポリタン」なわけですね。図らずも日本とイタリアの「ナポリタン」を紹介することになりました(とんでもない、偶然だな)。ネットをさすらいながら見つけた「太麺に合う、イタリア家庭の美味いパスタ」この文言を信じてみましょう。結果...
「これ、あれだ、それ、おふくろの味だ(指示代名詞が多すぎです)」
シンプルな構成なのに、100人作ったら100人とも味が違うやつ。味噌汁とか肉じゃがとか、その類の料理です。ペペロンチーノより、ポベレッロの方が個性出しやすいんじゃないかな。ポヴェレッロ、日本人なら覚えちゃいましょうよ。
「子供の頃、なんかお袋が不思議なパスタ作ってくれてたんだよな〜 目玉焼きとチーズのヤツ。あれ美味かったな〜」
多分、そういう一品になれる実力者です。問題は「名前」。よだれ鶏もそうなんですが、もうちょっと頑張れないか? と思います。お気に入りシーホンシーチャオジーダン(トマトと卵の炒め物)、これは長すぎです。覚えられない。こんな料理、きっと世界には無数にあるはずです。それに出会えた、今日にちょっと感謝です!