今回は珍しいヤツいっときますか。コチ(マゴチ)です。iketchも一本(魚1匹)からはおろせませんので、今回は角上さんにお願いして柵にしてもらいました。これを薄造りにするわけですが、できるわけないので(諦め)、削ぎ切りにしてみました。いかがでしょうか?

コチは高級魚で料亭なんかで出てきます。そんなわけでIketchも流石に捌いたことがありません。格好つけずにプロにお任せしました。それで柵にしてもらったわけなんですが、これなら削ぎ切りで刺身にできます。コチは別名「テッサナミ」の異名を持ち、フグ刺のような薄造りの刺身や、天ぷら、ちり鍋に向きます。当然、絶品です。コリコリした食感と透明感のある白身はさっぱりとした味で、美食家に愛されています。 刺身では歯ごたえがあるので薄造りにすることが多いですが、切れ味の良い包丁が必要になるくらいです。研いだんですが(しかもコチを少し凍らせて切りやすくしてみた)、写真のようにただの削ぎ切りになってしまいました。 皮も美味しいので、湯引きにして細切りにしたものを添えてもいいですね。


大葉にもみじおろし、ポン酢が定番。今宵、美味い日本酒と共に。
追記:「注意喚起、アニサキスとは?」

アニサキスは寄生虫(線虫)の一種です。
その幼虫(アニサキス幼虫)は、長さ2~3cm、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生(不十分な冷凍又は加熱のものを含みます)で食べることで、 アニサキス幼虫が胃壁や腸壁に刺入して食中毒(アニサキス症)を引き起こします。幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動することが知られています。生の魚介類を食べた後、1時間から数日で症状が出現します。
◆ 急性胃アニサキス症
12時間以内に、激しいみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐を生じます。
◆ 急性腸アニサキス症
十数時間以降に、激しい下腹部痛を生じます。
※ 多くが急性胃アニサキス症です。
※ 激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる際は速やかに医療機関を受診してください。(厚生労働省ホームページより)
iketchより:
鮮魚を購入したらすぐに「内臓を取り除くこと」。アニサキスは魚の内臓に寄生していて、魚が死ぬと筋肉の方(刺身として食べる部分)に逃げてくる習性があります。内臓はできるだけ捨て、生で食べないようにしてください。目視でと言いますが白いので発見が難しい場合もあります。僕らはカラーライトで部位を照らして確認していますが、自身のない人は魚屋さんに捌いてもらってくださいね。冷凍なら-20度で24時間冷凍で死滅するんですが、一般家庭ではほぼできませんので刺身で食べる場合は上記の解説を参考にしてくれぐれも安全に召し上がってください。アニサキスは自然には人間の体内で消化されません(虫下しが必要です)。加熱なら70度以上、60度なら1分で死滅しますので煮魚、焼き魚にして食べるのも手です。くれぐれもご安全に。