知床の遊覧船事故の痛ましい報道が日々繰り返し放送されています。やるせない気持ちでいっぱいです。ゴールデンウィークを暗くする話題ですよね。ことの内容は報道に譲るとして、会社側の杜撰な経営体制もまた明らかになっています。僕ら飲食組もそうなんですけど、サービスや商品の先にあるものはお客様の満足と笑顔なんです。毎年食中毒事件も繰り返されていますが、仕方がないではなく、あってはならないことなんです。「食中毒になるかもしれないけど、外食しようか?」なんて人がいるわけありません。信じてくれてるんですよ、お客様は。プロがやってるんだから、と。マクドナルドさんはフードセーフティーを掲げています。ゼンショーさんは食の安全、安心を追求しています。他の飲食企業も安全、安心を掲げているはずです。大変なことだろうと思いますが、それが大事なことなんです。当たり前を実現するためには、本部の厳しい検査もあるでしょうし、難しい鮮度管理もあることでしょう。でも、それって、その先にあるものがお客様の笑顔だって知っているからです。難しいよねではなく、じゃあ、どうやったら簡単に、確実な衛生状態が保てるのか? 大変なんだよねではなく、どうやったら効率的に、かつ、誰にでもできるように実行できるのか? それを日々改善、改革し続けることが、企業としてのあり方なんじゃないでしょうか? 冒頭の遊覧船会社はそれが欠如していたんじゃないかと考えざるを得ないです。ヒグマもシャチも生きていてこそ見られて、思い出に残るもの。無事に乗客を乗せて帰ることが一番大切なことだったんじゃないでしょうか。強い憤りを持ちながら、僕自身も、おいしいくて簡単にできる調理のベースには、安心と、安全があって、その先にあるのが皆さんの笑顔なんだと忘れてはならないと思いました。

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