「で」と言われても初っ端から訳が分かりませんが(困惑)、今回の「牡蠣の三杯酢」は前月「だし強化月間2024、あん肝の土佐酢風」のアンサーになります。だし強化ということで、だしを活かした「土佐酢」を紹介したわけなんですが、巷で一般的なのは二杯酢、三杯酢の方。
酢の物を作る時に欠かせないのが、お酢と砂糖、塩や醤油を合わせてつくる「合わせ酢」と言われるもので程よい酸味、甘み、醤油や塩のキリッとした味わいが特徴ですが、表題通り「三杯酢」の方でいってみます。純和食の爽やかさです。砂糖が大さじ2、醤油が大さじ1、酢が大さじ3の「三杯酢は兄さん(2、1、3)の指図(さとう、しょうゆ、す」で覚えておきましょう! そして、きっちり伏線を回収していきましょう。
三杯酢は市販のものも売られていますが、醤油とお酢で各家庭の個性が出せるので、馴染んだ醤油、酸味かまろやかさのお酢を選べるこのレシピの方を使ってみてはいかがでしょうか? 醤油は馴染んだものが結局一番使い勝手がいいので今回はおそらく人生で一番長い付き合いの「キッコーマン本醸造」でいきます。お酢は穀物酢なら酸味が強調され、米酢ならまろやかさが強調される感じでしょうか? ここは好みでいいと思います、今回は穀物酢でいきます。砂糖は上白糖を使いますが、三温糖やきび糖などを使っても面白い風合いになります。でも、結局これだけで美味しい三杯酢が作れるんですから、やらない手はありませんよね?
牡蠣は旨味の宝庫。だから、土佐酢や市販の味付けポン酢だとちょっとうるさいっていうか全体的に味付けがぼんやりし(もしくはビビッドになりすぎ)ます。これを三杯酢にするだけで、牡蠣の旨みが前に出てきて「牡蠣食べてる感」がアップします。だから、こういう味付けひとつとっても奥深いというか「THE 和食」だなぁ、とiketchは思います。新鮮で旨い牡蠣には、自家製三杯酢、セオリーです!