2024年の土用の丑の日は1月26日、4月19日、5月1日、7月24日、8月5日、10月28日の6回です。「えっ、そんなにあるの!?(汗)」 そうなんです、土用の丑の日というと夏のイメージですが、実はどの季節にもあるんです。なぜ、そんなに丑の日があるのに夏はうなぎなのかって思いますよね? 「[緊急]ちょっと待った! 美味い鰻丼」という過去ブログを見ていただければわかるんですが江戸時代、夏の暑い時期にはうなぎが売れなくて、鰻屋さんが困っていたんです。そもそも鰻の旬は秋ですしね。夏は身が細いし、脂のりも悪い上に、蒲焼を汗垂らして食べないです。古来より丑の日には「う」のつく食べ物を食べれば、健康でいられるという言い伝えがありました。そこで「うさぎ、うま、うり」などの食べ物が重宝されていたんですが、そこに鰻が加えられたそうです。今なら「うどん、ういろう、うに、梅干し、うど」などなんでもいけそうですよね。で、今回は美味しい鰻丼の作り方をおさらいしておきましょう。
まず、「鰻の蒲焼を洗ってください」。これいうとみんなギョッとするんですよね。わかります。でもね、このタレが曲者で、鰻の味を濃く、くどくしてるんです。もちろん焼いた時に特有の苦味が発生する原因もこれ。ある程度でいいのでタレを落としたら耐熱容器にこの大きさなら小さじ1くらいの酒を加えて30秒ほどレンジアップし、フライパンで焼き付けます。必ず「くっつきにくいホイルなどを敷いて」焼いてください。香ばしい匂いが漂ってきたら火を止めて、トーチバーナーなどで炙ってやります(焼き魚は焼く、が基本)。後はご飯に乗せて、たれ、山椒などをかけて完成です。ちょっと手間がかかりますが、かなりお店の味に近づきますよ!
ところでうなぎとは、ウナギ科 ウナギ属 に属する魚類の総称です。世界中の熱帯から温帯にかけて分布しています。ニホンウナギ、オオウナギ、ヨーロッパウナギ、アメリカウナギなど世界で19種類が確認されています。うなぎはビタミンB群ではビタミンB1、B2が豊富です。 ビタミンB1は疲労回復に効果があり、ビタミンB2は口内炎や髪、爪、皮膚など粘膜系の健康維持に効果的といわれ、美肌や美容のためのビタミンと言われています。ファイト、1発でお馴染みのタウリンも豊富ですよね。
埼玉でうなぎが食べられるようになったのは、江戸時代だといわれています。 当時、浦和の周辺にあった川や沼地では、川魚に混じってうなぎが生息していました。 江戸と京都を結ぶ中山道、日本橋から3番目の宿場町として栄え、多くの人が行き交い賑わいを見せていた江戸時代の浦和周辺がよく知られています。浦和名物なんですよね、うなぎ。水が柔らかく美味しいうなぎが育つということで川越も有名どころ。現在も多くの鰻屋さんが秘伝のタレと焼き上げで街行く人を楽しませてくれます。海がない埼玉はうなぎの他にもなまずとか美味しい川魚が食べられるお店もたくさんありますよ!
そんなうなぎも絶滅危惧種に指定されています。乱獲せず、必要な分だけ漁獲し日本の、埼玉の食文化を守っていきたいものです。国産ばかりでなく外国産も積極的に取り入れて頑張ってる鰻屋さん。浦和や川越にお出かけの際には、是非、老舗のうなぎを召し上がってみてください(高レベルの鰻丼、鰻重が都内より全然安く食べられます)。「やっぱり、うなぎって鰻屋だよな!」と頷くはず。捌く技、蒸す技、焼く技、タレつけ、各店秘伝のうなぎたれ、どれも磨かれ継承されてきた匠の技です。ちょっと埼玉の自慢話でした!