暑さに喘ぐ武蔵国に、出羽国(山形県)から頼もしい武将がやってきました。今や、日本全国にその名を轟かす出羽国の覇者「山形のだし」、ついに参戦です! 「ご飯? そうめん? 肴? 任せておけ、旨くしてやろう。夏の魔物は退治してみせるわっ」と言わんばかりのますらおぶり、頼もしい限りです。これ、ほんと美味しいんですよね。でも、市販品しか買ったことがなかったんです。「iketchしっかりしろ、俺のレシピで立ち向かえ!」。ご存知大人気のまかないYouTuber「河原のあべ」さん(僕にとってウルトラマンキングみたいなお方です)からウルトラブレスレットを授かりました。「いきましょうか、飲食26年生調理師iketchの戦いを見せつけてやりましょう!」 そこらのルーキーとは年季がちがいますぜ。
さて、「山形のだし」というのはなんなのでしょうか? 実は山形県村山地方の郷土料理のことを指しています。夏の定番料理で、野菜を生のままでも手軽に食べられるのが特徴です。家庭では大きめの容器に盛られて食卓に出され、各自好きな量を取ってごはんにのせて食べることが多いようです。
同地域は、山々に囲まれて夏は高温多湿、非常に暑さが厳しい場所です。暑さで食欲がなくなっても、きゅうりやなすなどの水分が多い夏野菜に、青じそやみょうがなどの香味野菜を刻んで和え、味つけした「だし」なら食べられると定着しました。農業が忙しい時期のスピード料理として親しまれてきたことも、「だし」人気の理由の一つです。
名前の由来は色々あるようですが、「すぐに出せるから」「野菜を細かく切り出すから」「出汁のように他の食材の美味しさを引き出すから」といったところが有力な説と言われています。
奇襲攻撃をかけてきた暑さに、武将「冷や汁(ごまだれうどん)」と玉露園さんの力を借りた軍師のiketchが日々「冷たい食事」を繰り出すべく戦ってる中、出羽国から援軍がやってくるという胸熱の展開。感動で涙腺崩壊です。どこの県(国)の誰が頑張れとかじゃなくて、みんなで笑って乗り切っていきましょうよ。後日、またすごい助っ人が「あの国」からやってきます。乞うご期待!
PS.
山形県におきまして記録的な大雨がありました。被害甚大との知らせを受け、「山形のだし」殿には出羽国に帰還願いました。日本各地で色々な魔物が暴れております。皆で協力して乗り越えていきましょう。こちらが落ち着き次第、救援に馳せ参じます! 負けるな山形県!