天ぷらも日本人が大好きな食べ物ですよね。もちろん、日本食がブームになってからは海外でも寿司や天ぷらは人気の料理です。僕も20年以上にわたり調理してきましたけれども、中々に難しい料理です。まずは、その食感。軽快にリズミカルに食べられなければならないことは絶対条件です。これは油切れが良いことももちろんですが、素材の持ち味を生かした油の温度、油調時間、衣の付け方、衣の硬さ、素材と衣の揚げ色がとても大事です。見た目美しく、歯触りよく、素材の持ち味がしっかりいかされた揚げ方じゃなければ美味しくないです。そこで、家で美味しく揚げる方法は様々あるのですが、一番簡単に「天ぷら」が食べられる方法を紹介します。それは市販品の天ぷら(お惣菜コーナーの天ぷら)を利用する方法です。「いきなりインチキかよ...」と思われるかもしれませんが、スーパーの天ぷらは中々に優秀な出来です。見た目が美しい、これ大事です。衣が剥がれていたり、揚げ色が綺麗でない(揚げすぎなど)と美味しそうに感じられない。黄色(金色)に光っているから天ぷらは美味しく見えるんです。手間がかからない(完成している)、これも大事な条件ですよね。冷凍物で衣まで付いていて、家庭で油調するものも出回っているんですが、これを使うならもう素材から生でいきます、僕は。そのほうが美味しいですから。カップ麺がどう頑張ってもラーメン屋さんにかなわないように、揚げる天ぷらと、揚げてある天ぷらって全然違うものです。てんやさん、さん天さんって美味しいですよね、そういうことです。長くなりました、コツです。おすすめの加熱方法は2つ、1つはテフロンのフライパンで油抜きしながら弱火で焼くこと。出てくる油をキッチンペーパー(ダイソーさんとかで売っているやつで大丈夫です)で吸いながらカリッと仕上げます。残念ながら、サクッとした食感にはなりませんが、天つゆにつけたり、うどんや蕎麦の種として使うならこれで十分です。今回の「とり天」のように、厚みのあるタネはレンジで30秒ほど温めてからが良いです。もう一つはレベルちょっと高いんですが、衣が剥がれない程度に天ぷらを水で洗ってキッチンペーパーで水抜きし、160度の低温(通常天ぷらは175度くらいからです)であげ直し、しっかり油きりすることです。こちらが、揚げたての天ぷらの感覚に近いです。粉を使ったりバッター液を作ったりとかいう手間がなくなり、俄然時短できます。色々やり方がネット上溢れてますが、僕のおすすめはこの2つになります。今回は「とり天うどん」を前者の「テフロンフライパンで加熱」の方で作っていきます。さぁ、カリッと美味い「とり天うどん」いってみましょうか!

きた〜、これ絶対美味しいやつだ! 熱々のうちに頂いちゃいましょう!
こちらは野菜天ぷらそば。セパレートあと載せもサクサクで美味しい!

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