レトロ自販機ってご存知ですか? 僕には大変懐かしいものなのですが、今の人たちには馴染みがないものと思います。うどん、そば、ラーメン、ハンバーガー、ホットサンドイッチ、ポップコーン、ガム... 変わり種だと味噌汁やカレーライス、お弁当なんてのもあります。24hのお店が少なかった昭和時代。国道、県道を行くドライバーさんたちの支えとなったのはオートパーラーや無人ドライブインといった心休まる施設でした。ゲームやタバコ、ドリンクの自販機にお腹を満たすフード自販機はあちこちにあって、多くの道ゆく人たちに無言のおもてなしを続けてくれていました。小腹を満たした上にちょっと気晴らしできるって大切なこと。今は24hのコンビニやネカフェなんて当たり前。車中泊まで簡単にできる設備を整えた施設が多々ありますので、これらのオートパーラーやドライブインは次第に消えていきました。24h営業の飲食店も増えましたからね、当時よく目にしたのは吉野家さんくらいでした。当然、ニーズが減れば企業も撤退します。自販機を作っていたメーカーさんは廃業したり、生産をやめたりしましたし、フードを作っていた業者さんも次々と撤退してしまいました。今は日本にわずかながらに稼働している自販機が点在するのみです。若い人が有名人のブログやYouTubeなどで見て聖地巡礼とばかりに訪れる懐かしスポットになってしまっています。ちょっと寂しいですね。何より深刻なのはこういった施設が減り続けていくという現実です。オーナーさんの高齢化や、自販機修理部品の減少、枯渇、何より修理してくださるエンジニアの減少が施設消滅に拍車をかけています。「品質が変わらない商品を安定して供給し続ける」という先駆けだった自販機たち。僕たちにできることは何でしょうか? もしであったら、大切に使ってください、そしていつまでも覚えておいてあげてください。ビジネスとしてはオーナーさんたちやエンジニアさん、フード供給業者様にほとんど利益はありません。ほぼ、ご厚意でやってくれています。熱々の商品を食べられる幸せ。僕も生きている間に世話になった(そして当時当たり前すぎて気にもとめなかった)自販機たちの作る美味しい料理と寡黙なおもてなしを大切に忘れないでいてあげたいと思いました。そんな思いを胸に行ってきました、群馬県のドライブイン七輿。古びてはいましたが、綺麗に運営されているその設備にはオーナー様の愛とこのドライブインを愛してやまない人たちの思いが確かに息づいていました。

もう、ずっと自分の頭の中はウルトラセブンのオープニング曲が流れてます。

車に貼りましたよ、このステッカー。こういうアイテムも訪れた人の心を掴みますよね。

お金を入れて番号を押すとその部分が回転して、商品を買うことができます。昔は菓子パンや、スナック菓子が入れられていました。七輿さんはオリジナルグッズの販売に使っています。

コーヒーカップのステッカーとバッジ、瓶コーラの王冠(蓋)になぞらえたステッカー。宝物にします。

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