野菜、というと食べないお子さんもいらっしゃってお母さんたちは献立に一苦労なんじゃないでしょうか? でも、幼い頃に野菜のおいしさは知っておいた方がいいです。僕はあまり好き嫌いがないんですが、なんでなのか考えてみたんです。祖母は決して料理の上手な人ではありませんでした(姐さんは上手でしたが)。でもね、その素朴な料理に不満を持ったことがありませんでした。うま味調味料は使わない、九州からよく送ってくる野菜を使う、とにかくシンプル。でもこれ、実は一番大事なことなんです。余計な風味を加えない、新鮮なものを使う、簡単調理、美味しい料理ってこれなんです。香りが自然で、食感が楽しくて、誰でもできることが「美味しい」の原点。立ち返ってみましょうよ。今回は小松菜としらすの菜飯です。給食によく登場するご飯ですね。栄養価が高くて、食感が楽しくて、野菜入りのご飯なのに子供が喜んで食べる味、これお家で作りませんか? 色々考えたんですが、葉物野菜は炊き込むとどうしても色がくすんでしまいます。そこでごま油で香りを立たせながら軽く炒ってやります。葉物は軽く炒めてやると鮮やかな色が出ます(大根の葉や蕪の葉もそうです)。しらすもごま油で香りを載せつつ炒め、炊き立てご飯に混ぜ込みます... ね、ばっちりです。後はちょっとの塩で味を整えればご覧の通り、美味しい小松菜としらすの菜飯の完成です。食べると時折シャキッと感じる食感、しらすの旨味と磯の香り、ほのかな塩味。これが本当のご馳走なんだ!

後は味噌汁と焼き魚、もしくは煮魚、煮物なんかあればバッチリですね。こういうご飯を子供はいつまでも覚えているものですよ。

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