渋谷というと若い頃もあまりいったことのない町なんですが、美味しい町中華がいろいろあるみたいです。MOOKでいくつかのぞいてみると、iketchの心を鷲掴みにする逸品がありました「渋谷 兆楽」さんのルースーチャーハンです。

これ何かというと、卵チャーハンに青椒肉絲のピーマン抜きをかけたハイブリッド料理なんです。「肉絲炒飯(ルースーチャーハン)」という名の通り、筍の細切りと豚肉の細切りをオイスターソースでまとめ、チャーハンの上にかけるんですが、そのまま作ってお店で出したら「しょっぱくて、食えねえよ!」とお客様にお叱りを受けることと思います。これが「名物料理」なわけですから、「美味しい理由が必ずある」はずです。そこでテーマを定めました。「豚肉と筍のあんかけが美味しい、熱々のチャーハン」です。

ネットでレシピのいいのがなかったから、iketchの経験による手探りです。でも、こんなに美味しくできましたよ! アツアツをハフハフ召し上がれ!

まず、青椒肉絲のピーマン抜きは過去ブログで紹介したiketch特製のものでいきましょう。問題はチャーハンの方。これ当たり前のチャーハンだと「絶対しょっぱい」味付けになります。そこで...

「マイルドチャーハーン!」(ドラえもんが道具を取り出すときのノリで)

視点の定まらない目でチャーハン皿を持って台所に立ち尽くす、50代の男の姿を想像してみてください、恐怖でしかありません(汗)。しかも夜中の11時。「やってやるぞ」と鼻息も荒く、レモンサワー片手に調理を始めるわけです。豚肉は厚切り、焼き肉用の豚バラカットを冷凍庫で1時間ほど固めてやると千切りしやすくなりますのでお試しを。筍も細切り水煮をそのまま使っていつもの味付けで調理していきます。ただ、こちらも一仕事。手鍋に水をヒタヒタに入れて砂糖を小さじ1入れて軽くゆがいてやると水煮の匂いも綺麗に飛びます。ルースーあんは当然、濃くて旨みたっぷりな味付けです。となると、チャーハンに仕掛けをしないといけません。卵だけを使用して、ご飯と共に強い味を受け止める体勢を整えます。

「味付け、どうすっかな〜」

と誰かに語りかけるくらいの独り言を放ちつつ、青椒肉絲にかけている調味料を頭の中で検索します。「...だったら、塩は気持ち程度にして、胡椒油とうま味調味料で味を整えるか。ピラフっぽいノリ。マイルドチャーハンでいこう」となったわけです。当たり。濃いあんを上手に受け止める「マイルドチャーハン」。これなら他の中華丼、麻婆丼の代替にも使えそう。具材は卵だけだから具材を揃える手間もないし、かけるあんにこだわるだけでいい。iketchやるぅ〜(白目/深夜12時)。

楽しく作って、美味しく食べましょ。それが僕の「美味礼讃」。

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