僕の家族は九州宮崎県の出身だったりします。鶏肉を使った料理が本当に多い。祖父がケンタッキーが好きでよく、バーレルで買ってくれていたのですが、出かける時に「鶏ば食わんね」(訳:ケンタッキーフライドチキンを買いに行きませんか?)と言って自分を連れ出したことを覚えています(ニワトリばくわんねって... 生々しいなぁ)。

鶏の料理が身近なのは、九州という土地に根ざしたものだったんですね。「がめ煮」という福岡の郷土料理があるのですが、正月のおせちがわりに我が家ではこれを作ってくれていました。祖母が1日がかりで、お正月3日分を作るわけで、すごい量です。祖母は「がめ煮」と呼んでいましたが、一般的には「筑前煮」の方が分かりますでしょうか。ただ、「筑前煮」と違って、骨つきの鶏肉をふんだんに使い根菜類と共に炊き上げます。そりゃあ、うまさが違います。3日目には残った冷たい汁をご飯にかけて食べるのですが、真冬でも最高に美味しい。祖母が「骨が喉に刺さりよっと」(訳:鶏の骨のかけらが喉に引っかかるかもしれないので気をつけて食べなさい... 恐ろしい)なんて言ってたのも懐かしい思い出です。

手羽中、大根、人参、筍、椎茸、里芋、こんにゃく、ごぼう、絹さやと、まさに和風の八宝菜!

「がめる」は博多の方言で「寄せ集める」という説や、遠い昔「かめ=すっぽん」を煮込んで食べていたというところから名付けられた説などあります。学校給食などでお馴染みの「筑前煮」はこの「がめ煮」をアレンジして全国に普及させたものなんだそうです。骨つき鶏肉を使うから、旨味に勝る「がめ煮」。手羽中についてる骨なんて僅かですが、旨い出汁を引くのに十分です。祖母を思い出しながら、いってみましょうか!

1:食べやすい大きさに具材はカットしておく

筍はあく抜き済み、里芋もカット下茹でずみ、さつま揚げも入れてみました。

ごぼう、こんにゃく、にんじん、大根ですが、今回はカットずみ調理パックを使用しています。

実家では手羽元なんですが、今回お重に詰める予定ですので、サイズダウンして手羽中にしました。

そういうところも配慮して生椎茸を半日漬け込んだだし汁に、旨みを加える鶏がらスープを加えました。

2:フライパンに軽く油を引き、手羽中を焼く

旨みを閉じ込めるためにしっかり焼き付けてください。

3:根菜類(大根、にんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、蓮根)を炒め合わせる

火が通りにくいものを先に炒めていきます。調味済みや冷凍物でもこの段階で加えてください。

4:ある程度炒め合わさったら醤油と砂糖を加える

筍やさつま揚げはまだ入れないで! 味が出過ぎたり、入りすぎたりします。まず鶏肉と根菜です。

5:砂糖と醤油を煮絡めたら、椎茸だし投入

思った以上に量が多かったので(笑)、鍋に移し替えました。この椎茸出汁には鶏がらスープも溶かしてあります。クツクツいってきたら筍とさつま揚げを加えます。

6:酒と水を投入し中火で煮る。沸騰してきたら弱火にして落としぶたをする

今回はクッキングシートを使っていますが、もちろん通常の蓋やアルミホイルでも可です。

7:煮汁が半分程度まで減ったら、急速冷却! 30分で20度以下まで温度を落とす

冬場は水温が低いので氷などを用いなくてもOK。大きめのボウルに流水で冷やしていきます。この工程で味が入ります。食べるときに再加熱するわけです。(水ががめ煮に入らないように注意して!)

絹さやは別口で1分間塩茹でしたものを添えています。この方が一緒に煮込むより彩りが綺麗です。

いかがだったでしょうか? 長くなってしまいましたが、工程を写真にすることで、少しでも伝わるといいなと思い改訂版としました。ぜひ作ってみてください、九州の味、和の心、がめ煮。

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