寒い日々が続きます。身体を温めてくれる食べ物は前月「辛いもの」をテーマにやってみたのですが、やはり僕も和食の人。和の美味しさが感じられるホッとする温かさがお気に入りです。「納豆汁」は、たまにひきわり納豆を買って作っていたんですが、ふと「これ、いつ覚えたんだろう?」と思った料理でした。「納豆汁」は、山形県で古くから親しまれている冬の家庭料理です。「雪深い地域では早春に七草を揃えることができないため、七草の時期には、干物や保存食を利用してつくったこの「納豆汁」を食べて、1年間の無病息災を祈る習慣がある。また、最上地域では元旦や1月3日に、庄内地域では12月9日の大黒様が妻を迎える夜とされている「大黒様のお歳夜」や大晦日に食べることもある。」(うちの郷土料理/農林水産省HP)とありました。七草粥の代替品としての役割も持っていたんですね。自分には縁のなかった料理のはずですが、おそらく、味噌、味噌汁のインスタントのコーナーで見かけて購入し、自分の食生活に取り入れられていったのではと考察します。「納豆汁」を出すお店って中々見かけませんものね。iketch流「納豆汁」は根菜とこんにゃく、油揚げ、ひきわり納豆を用いたアレンジものになります。本来はいもがらなどを使うみたいなんですよね。たっぷりの根菜と歯触りが楽しいこんにゃく、油揚げを巻き込んで熱々の納豆でいただく、「納豆汁」。寒い時期を乗り切る人々の知恵がこんなところにもいかされています。
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納豆汁(4人前)
ひきわり納豆4pc、豚汁の具1pc、冷凍里芋5個、刻みネギ40g、豆腐1丁、油揚げ1枚、味噌大4、顆粒和風だし小2、水800cc
1:ひきわり納豆は「納豆汁」を食べたい人のお椀に入れておく。それ以外の人は根菜のお味噌汁になる
2:沸騰したお湯で冷凍里芋を解凍し取り出しカットしておく
3:顆粒和風だしを入れた水を火にかけ、豚汁の具材を入れて再沸騰直前まで加熱する
※野菜水煮は汁ごと使えるものと、水切りが必要なものがあります。水切りはそのままでいいのですが、汁ごとのものは水を100ccくらい減らしておいてください
3:1/2にカットした里芋、油揚げを入れます。この段階で味噌大1を入れて、具材を馴染ませます
4:また、沸騰直前になったら残りの味噌大3を1回ごとに溶かしていきます。このタイミングで刻みネギ、豆腐を入れてください
5:沸騰しないようにキープして、完成です。納豆の入った腕に注いでかき混ぜながら熱々をどうぞ!
※味噌の最初の大1は良いですが、残りの大3の分は沸騰させないように気をつけてください。全然風味が変わってしまいます