御節料理(おせちりょうり)は、節会や節句に作られる料理です。節日のうち最も重要なのが正月でなので、正月料理(しょうがつりょうり)を指すようになりました。由来は歳神様に捧げる供物としての料理が「おせち」。「節目の日のための供物」という意味から「御節供(おせちく、おせつく)」と呼ばれたのが語源です。子宝に恵まれるようにとの願いから数の子、腰が曲がるまで長生きできるようにとの願いから海老、喜ぶにちなんだ昆布など色とりどりの縁起物を詰め込んで、一年の始まりを迎えるにふさわしい料理ですよね。しかし、時間に追われる現代人にはこれらを用意するのはいささかハードルが高い。老舗の予約物から、スーパーの予約物、おまとめセットなどを使いお家で準備などあの手この手で皆さんも対応しているのではと思います。僕も独り身ですから作る時間があっても食べきれませんし、入手するのに困難な食材もあります。ですので、ここ数年はローソンストア100の少量お節パックのお世話になっています。プラス、自分で1、2品は作るというルールです(一応、調理師なんで.... 全部だと情けない)。重箱もダイソーさんのプラスチック重箱です。サスティナブル(持続可能、続けていける)なんて言葉が巷では流行っているみたいですが、僕は昔からサクセション(連続、継続、継承者)の方が好きな言葉です。誰かから聞いたんですよ「サクセションがサクセスなんだ」って。継続していくことこそ成功であり、それが文化になってきたんじゃないかとその時の僕は思ったものです。色々な物事が形骸化してしまっている今だから、続けていることにもう一度意味を持たせてみたいなと思うんです。おせち料理をお正月に食べること。おせち料理の意味を新しい世代に伝えること。おせち料理を作ることも大事です。でも、作るために無理したり、できないならおせち料理の意味を知ること、伝えることができていけばいいんじゃないでしょうか? 鮮やかな普段食べない食味、食感の料理を口に運びながら、過去にも未来にも思いを馳せてゆきたいものです。

黒豆以外は全部ローソンストア100で入手。12品で¥1200ってすごいですよね! ローソンストア100さんはわかってらっしゃる。

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