まぁ、この歳になって「♪」マークとか気持ち悪いだけなんですけど、カジュアルにいきましょうくらいの感覚で考えていただければと思います。居酒屋の店長時代に作っていたわけなんですが、そりゃしんどかったです。ピークタイムに足りる分をあらかじめ仕込んでおいて、オーダー入ったらレンジアップで出す感じだったのですが、すが入ったりすると失敗ですし、当然爆発してもアウトです。でも、ホッとする味わいで、お酒の後に優しいんですよね、だから人気商品でした。後年、カップスタイルの茶碗蒸しをひっくり返して茶碗に入れてレンジアップに変わりました。楽にはなったんですけど、出来上がりがなんか微妙なんですよね。いかにも入れ替えて作った感が拭えなくて。同僚やアルバイトさんと「なんか... 違うよね」ってなってました。変ですよね、あんなに面倒くさがっていたのに、やっぱり1からやんないと納得いかなかったんですよ。旬の具材を自分たちで色々集めて、茶碗に閉じ込める、季節を閉じ込める。そこがいいんじゃないんでしょうか? 春なら、春取れ椎茸、筍、三つ葉。夏なら枝豆の粒、松茸。秋ならキノコ類、銀杏、もちろん松茸。冬だとせり、貝類もいいですね。蓋を開けると詰まっている四季折々の食材。ここで、覚えておきましょうよ! 栄養価ももちろん大切なんですけど、風情を楽しむのもまた食事の楽しみだと忘れたくないものです。

茶碗蒸しは難しくないです。タイマーを使って、ポイントを抑えて作りましょう。和食献立の最後に登場したら、みんなのテンション上がりますよ!

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