所沢の焼き団子を作りたいがために、深井醤油さん本店から取り寄せた「ヤマホ 本醸造(醤油)」。普段はキッコーマンさんが多いんですが、使ってみた感じとして「あ、こんなに変わるんだ」でした。キッコーマンさんはクリアでキリッとした味。どんな料理にも対応可能なフレキシブルさがあります。刺身食べる時も専用醤油使わず、いつものラベルのやつでバッチリ美味しい。一方「ヤマホ 本醸造」はやや重めでコクを感じる味。焦がし醤油使う系の料理とかだと旨さが際立ちそうですよ、チャーハンとか炒め物とか。煮物、焼き物、炒め物で力を発揮しそうですね。さて、本題「しゃくし菜のたまり漬け」です。しゃくし菜は「体菜(たいさい)」という野菜で、明治初期に中国から伝来し、秩父地方では古くから栽培している伝統野菜になります。 葉っぱの形が「杓子(しゃくし)」に似ていることから「しゃくし菜」と呼ばれています。食感はシャキシャキしていてます。秩父のしゃくし菜漬けは白菜漬けのような色合いで販売されているんですが、こちらは安政三年創業、実に160年の歴史を持つ醤油の蔵元が仕込んだ渾身のたまり漬け。食べないわけにはいかないと醤油、甚吉袋とともに取り寄せました。お味は... 「これは、日本酒泥棒だ!」、熟成させると醤油やかえしは香りが抑えられるんですが、口に運ぶとふわっと香ばしい醤油の香りが鼻と口内に漂います。砂糖と唐辛子のバランスも絶妙で、甘すぎず、辛すぎず、しょっぱすぎずで醤油の旨みを際立たせている感じです。しゃくし菜のシャキシャキした食感も生きていて、ほのかな酸味がもう一口、もう一口と食べたい気持ちを刺激します。温かいご飯はもちろん、お茶漬けにも美味しいお漬物だと思います。僕は酒の肴にリピしようっと! 自社の製品を知り尽くしていないと作れない隙のなさに、老舗の「美味いものを作る」というプライドを感じました。

しっかり浸かっています。醤油の旨み、砂糖の甘味、唐辛子の絡みのバランスが絶妙です。
そりゃね、もう、こうなっちゃいますよ!
欲しかったヤマホの甚吉袋(巾着袋)。醤油や酒を入れたり、財布がわりにもなりとても便利!

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