定番と言われる料理はとにかく、こうなんですと言いづらいです。「豚の生姜焼き」「鶏の唐揚げ」の時もそうなんですけど、常に相対的正義なんですよね。みんなそれぞれ思い入れがあって、家庭の味があって、地域性があって一括りにできないです。なので、今回の流離のレシピでは、「主役として立ち上がってくる」ということに主眼を置いて調理してみました。僕は豚汁って「おかずの味噌汁」という考えでいつも調理しています。トンカツとか魚料理とかの添え物ではなくて、豚汁とご飯と漬物で構成が出来上がる、そういう豚汁を目指しました(というか、普段はこのレシピです)。コクがあるけど飲み飽きない、おかわりしつつご飯を漬物で放り込みつつ、また飲み食べ続けたい、そんな豚汁。くどくない、ほっとする味なのにおかずの味噌汁として成立していることを大前提にした豚汁をご紹介します。それでなんですが、豚汁の具とかいう野菜が調理済みで200〜300円くらいで売っていますよね。あれ、積極的に使っていきましょう。とかく豚汁は工程数が多く、特に一人暮らしの方なんかは調理を遠慮しがちです。でも、野菜のカットと火入れという工程が省略されている分、調理は全然楽です。余裕ができたらニンジンも大根も、アク抜きしてカットしたこんにゃくも、自分で準備していきましょう。まずは作ること。何回か作ると物足りなくなってきます。「大根もうちょっと欲しいな...」とか「ニンジンは大振りがいいな...」とか。いいじゃないですか! その気持ちが出てきたら、野菜の仕込みからいきましょうよ! 断然、美味しいですから。まずは、1回作りましょう。美味しいやつ紹介します。家族が九州の人なので麦味噌(白)だったり、あごだし(とびうお)使ったりしてますが、馴染んだだしと味噌でOKですよ。

さぁ、冷めないうちに一口啜って、七味をかけて....

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