さて、②食材・調理編いってみたいと思います。お米は北海道産「ななつぼし」8月中旬精米を使用して、通常通り炊き上げます。塩は「海の精あらしお」で手袋握り・直握り、と一般的な「精製塩」で手袋握り・直握りの計4パターンで食べ比べてみます。まず、手袋握りと直握りについてですが、双方味に差はありません。よく手からアミノ酸が分泌されて云々とか、手からエネルギーが出て旨味が云々とか言われますが、根拠がありません。直のメリットからいえば、手袋をはめないので煩わしくない、愛情がこもっているように見える、手袋のようにゴワつかないので握りやすいという情緒的な感覚と言えそうです。むしろ、握ってからお弁当などで時間が経過したものを食べるという危険性、つまりデメリットの方が大きそうです。直のものを食べるならしっかり衛生手洗いした状態で、握りたてのものをすぐに食べるというのが間違いないと思います。結論、手袋か直かは味に直結しない、時間が立った時に食中毒菌が増殖している可能性がある分、手袋やラップ、型を使って間接的に握った方が良いということになります。では、塩の味はそれぞれどうでしょうか? 写真をご覧いただきたいのですが、食塩相当量の部分です。高純度塩つまり塩化ナトリウムの100gにしめる割合です。一般的な「精製塩」は99.0gになっています。一方「海の精あらしお」は86.36gで、他にカルシウム400mg、マグネシウム700mg、カリウム240gといったミネラル成分などが多く含まれていることがわかります。味的には「精製塩」はやや尖ったしょっぱさが目立ち、「海の精あらしお」は柔らかで丸みのある塩気が感じられます。うん、明らかに違う。「おにぎり」の飯の味が変わります。仮に具材を入れたとしてもそのしょっぱさに誤魔化されることなく、ご飯の味だけで美味いと言わせる説得力があります。結論、ご飯と塩だけで勝負ができる「海の精あらしお」が旨いということになります。塩でこんなに変わるんですね、勉強になりました。
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