「吸物(すいもの)は、だしを塩や醤油、味噌などで味付けたつゆを、魚介類や野菜などの実(み)とともに吸うようにした日本料理。羹(あつもの)とも呼び、酒の肴となる広義のスープ料理。」とWikipediaにありました。うーん、わかりづらいです。まぁ、一汁三菜での汁ではなくて、菜もしくは肴に分類されていて 酒の肴として供するものは「吸物」、飯と供するものは「汁物」と呼び分けているというのが僕のイメージです。つまり、お酒のおつまみ的な存在が「お吸い物」、ご飯のお供が「お味噌汁」ということになります。境界は曖昧なんですが... 懐石料理の最後の方で登場するお椀に入った「アレ」と認識していただければ大体合っています。香る食材、メインの食材、刺身のつまのようなものを統一された美味しいお出汁のつゆでいただくという、なんとも日本人らしい計らいの料理ですよね。ポイントはお汁に具材を入れて作るんですが、盛り付けるときは「具材が先でつゆは後」と覚えておいてください。これ焚き合わせという煮物を作る作業と同じなんですが、先につゆを入れると綺麗に盛り付けできません(具材が泳いでしまいます)。具材を見栄え良く配置してから、それを崩さないようにつゆを注いでくださいね。僕も当初は透明なつゆの中に具材を浮かべただけのものだと思っていました。玉砂利を使って水面を描く日本庭園の発想が、しっかり現れていると考えるとこんな一杯をいただける日本人に生まれてよかった、と心から思います。だし強化月間の締めくくりは「お吸い物」。綺麗にまとまりましたでしょうか?

これが吸い物の名称内訳です。実は深い料理なんですね。
手毬麩、豆腐、いくら、椎茸、三つ葉をあしらった吸い物です。
こちらはもうちょっと凝ってます。焼き鮭、焼き椎茸、手毬麩、豆腐、三つ葉、柚子の皮であしらった吸い物です。香ばしさをゆずで抑えつつ、素材の旨みを出汁の旨味で引き立てます。

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