栗ご飯、わっぱめしと紹介してきた「和食の日」、今年は豆ご飯「赤飯」でいきましょうか。「古代より赤い色には邪気を祓う力があるとされてきた。例えば墓室の壁画など呪術的なものに辰砂が多く使われ、また、日本神話の賀茂別雷命や比売多多良伊須気余理比売出生の話に丹塗矢(破魔矢の神話的起源)の伝承があることからも窺える。」とWikipediaにありました。日本の神話にルーツがあるみたいですね。祝い事にも凶事にも食べられていた、とも書かれていましたので色々不明なことが多い神秘的なご飯ともいえます。
我が家では卒業だったか、入学だったか、合格祝いだったか、誕生日だったかで祖母が炊いてくれていましたので、祝い事で食べる習慣がある地域の人だったんだと思います。そんなお赤飯なんですが、一から作ると兎角大変です。でも、スーパーの惣菜、弁当コーナーのお赤飯じゃあまりに寂しい。あんな立派なお赤飯が「プラパック」に入っているのにiketchは胸が痛むんです。小豆と米が、手間暇かけて準備して僕たちの目の前に現れるんですよ。そこが大事なんじゃないですか。入学も卒業も合格も、年月を乗り越えた人に与えられるイベント、だから、お赤飯の手間暇が釣り合うんだと思うんです。でも、先にあげたように「小豆の処理」がネックになります。通常の手順としては一般的に、
1:小豆を洗って、小豆の5倍量の水を加えて火にかける
2:八分通り柔らかくなるまでゆでる。とはいえあまり強火でガンガン煮ると、小豆の腹が割れて、見た目も縁起も悪いので、注意しながら煮る
※豆の煮え具合の目安は、1粒噛んでみて、かたいが食べられる位の食感。目安30分くらい。
煮立ったら、時々かき混ぜて小豆を空気に触れさせると、豆のツヤがよくなります。
3:煮汁と小豆に分ける
という流れになるんですが、正直、iketchもこのやり方でやったことがありません。市販のゆで小豆缶などを利用して作った方が失敗も少ないかと思います。それと市販の小豆の量、これも問題です。大家族ならいざ知らず、持て余す量の小豆なのでコストもかかります。そこでお赤飯の素を使わせていただくことにしました。
次にもち米。これに関しては通常通り手早く洗米していただくことに加えて「浸漬時間、1時間」をきっちり守ってください。炊飯はおこわモードがあるなら使ってもらって大丈夫ですが、普通炊飯でもうまくいきます。蒸し器も必要ありません。たっぷり水を吸わせることが美味しいおこわのコツです。
そして、今回も器用万能な「玉露園しいたけ茶」とiketchの懐刀「マルトモ新だしの素」に仕事をしていただきます。さぁ、どんな献立が飛び出すか!? お楽しみに!