昨年の「埼玉冬の陣」でマルトモさんの「鰹節屋のだし醤油」と共に紹介したちゃんこ鍋。今回はスタンダードなヤツをいっときましょう。ところで、東京の郷土料理だったんですね「ちゃんこ鍋」って。いつもの「農林水産省/うちの郷土料理」からみていきましょう。
「明治時代に始まったと伝わる「ちゃんこ鍋」。ちゃんことは、力士たちが食べる料理のことで、ちゃんこ鍋は一度に大量の食事を作れる力士たちの体を作るために欠かせない料理だ。肉や野菜、魚介類などさまざまな食材を用いることで良いだしが出て、具材に味が染み込み、栄養価の高いおいしい鍋が簡単に作ることができる。昔は、四足歩行の肉を使うことを避けていたと伝わる。手をつくことが負けるイメージに繋がり牛や豚の肉を避けて縁起を担いでいた。」
なるほど、鶏は手をつかないからメイン食材になったのか!
「元々は力士たちの体を作るために作られた鍋料理で、相撲部屋で通年食されてきた。現在では、さまざまなちゃんこ鍋を提供する店舗があり、家庭でも気軽に作れるメニュー。ちゃんことは力士が食す食べ物のため、一般人が作る場合は食材が同じでも寄せ鍋となる。」
勉強になります。僕たちが食べている寄せ鍋。あれがつまりちゃんこ鍋の正体だったわけです。そう考えると各地域ごとに寄せ鍋は存在し、これが正解というのが無いということに安心します。じゃ、iketchがなんとなく信じていた仮説は正しかったことになります。それは3つ。1酒で漬け込んだもも肉、2手作り鶏団子、3シャンタン(濃い鶏ガラスープ)トリプルチキン製法で徹底的に鶏肉、鶏エキスを使用する王道。鍋に入れる具材を見ながら、醤油、生姜はコントロールするので大さじ... とかは基本、無し。あってたんだ「横綱相撲」。THE目分量!(それではみなさんが作れませんので、目安としての鳥そっぷをレシピにあげました。安心してくださいね!)
「旨くなるよ、素材を信じなさいよ」
と思います。鶏肉の旨みを信じましょうよ、野菜たちの力を信じましょうよ、向き合っていきましょうよ、そんな自分と。
「ごっつあんです!」
湯気立つちゃんこ鍋、鳥そっぷの登場! 頃はよし。さあ、土俵入りだ。