多少利口になっているのか、ただケチになったのかはわかりませんが、食材捨てないんですよね。本当、使い切っちゃうんです。だから、久しぶりの始末のレシピ更新です。多分、お店で賄いを作っているからその影響もあるんじゃないかと思います(意識が変わったとか)。若い頃は「玉ねぎが3個余ったなぁ(余りすぎです)」とか、「カレーやばいなまだ、5人分くらいあるわ(作りすぎです)」みたいな感じで「お前は一人暮らしじゃないのかよ!」とツッコミ入れたくなることも多々ありましたが、流石にこの年になると胃袋に何グラム入るのかわかってくるんですよね。だから必要量しか買わない、っていうか買えないんです(始末レシピでも始末しきれないので)人参、玉ねぎなんて1本、1個単位ですし、調味料も基本期限過ぎても使ってます。「割高になるでしょ」と言われたこともありますよ。でも「1から作るから美味しいだけじゃなくて、楽しいんだ」と答えていたのを記憶しています。「楽しいから」今、改めてそれ、大事だと思います。作ることが楽しいと言えるのは父親や、姐さんの影響なんだと思います。わずか数ミリの車の凹みを直すのに見たことないくらい怖い顔をして取り組む父親。いつも笑顔が愛くるしい姐さんが、表情も買えずに調理している姿。でも、そんな難しいことを成し遂げた後の満足そうな顔が素敵なんですよね。職人なんて言葉今時あまり聞きませんけど、今、仕事に打ち込んでいるあなたの姿はどんな職業であっても間違いなく「職人」です。このオムライスを作っているときは余り食材の使用量や、火加減、味付けを真剣に考えて「どれくらいの食材までこの調味料の味付けで持ち堪えられるか」とか「スキレットよりいっそ皿の方がよくないか?」とか考えてる自分がいました。出来上がったオムライスは「失敗です」。卵に火を入れすぎたので「乗せて、真ん中切るとトローリとろけるオムライス」にはなりませんでした。いいじゃないですか、味はバッチリでしたし、冷蔵庫もスッキリです。「料理が好き」という職人の責任は果たせたんじゃないかと思います。

真ん中切ったら、真っ二つに割れてケチャップライスが顔を覗かせました。すごい笑いました! 「ヘッタクソ!(笑) だめじゃねーか(笑)」。スプーンでオムライスを頬張る僕は食べ切るまで笑顔でした。

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