「How many? がめ煮!」で登場したがめ煮なんですが、全国普及バージョンである「筑前煮」として今回は紹介します。詳しい解説は過去記事に譲りますのでそちらをご覧ください。ところで筑前煮は今食べる機会も少なくなってしまった料理なんじゃないでしょうか? 僕は祖母がこの手の料理を得意としていましたのでちょくちょく食べていましたし、ちょっと食事のメニューが寂しい時のために大人になってからも作っていました(がめ煮の方で)。酒にもご飯にも対応し、かつ冷めていても美味しい。何より1週間近く日持ちするのが何よりありがたい。朝ごはんと納豆しかない時にこいつがいてくれると、そりゃ頼もしいおかずになります。そんな筑前煮なんですが、作り方は簡単です。ただ、この料理には調理の基本となる操作がいくつも含まれていて、それが「現代人があまり作りたくない」とっつきの悪さに繋がっているのではと推測します。順番にいきましょう。まず①全ての食材を同じくらいの大きさに揃える、②ごぼう、蓮根など(たけのこがあればそれも)アク抜き操作、③鶏モモ肉の皮剥ぎ、④こんにゃくの塩揉みと茹で上げ、⑤椎茸のだしとり、最後⑥里芋の皮剥きと下処理、こんなところでしょうか。うわぁ、こりゃ大変だ! 解決方法を挙げていきましょう。

①について、食べやすさに反映されます。調理初心者は練習だと思ってやるか、冷凍和風ミックス

②について、前日の間にごぼう蓮根はカットし酢水につけ水切りしておく、筍は水煮パック

③について、当日で大丈夫

④について、ごぼうのアク取りしている間に、手鍋に湯を沸かしてチャチャっと。後水切りポリ袋

⑤について、作る前日に水を測って椎茸を入れ冷蔵庫保管しておく(家に帰ったらすぐやる)

⑥について、いっそパウチものか、冷凍物を検討する。生の場合はまずこれから着手すること

曲者は⑥かな。里芋はシュウ酸が水に溶けるとかゆみの元になるので、泥付きのまま包丁で皮を剥ぐか、ピーラーで向くなどして乾燥した状態で仕上げ、その後、水洗いをするといいです。全ての食材を事前にパーツとして仕上げておくと作るのは15分くらいでできます。さ、面倒くさがらずにやってみましょ!

手間暇かけた分(工程数が多い分)出来上がった時の嬉しさはひときわ。そろそろこんな一品も。
僕はしっかり冷やしてから、レンジで「温めないくらい」に火入れして冷たいのを食べるのが好きです。居酒屋のお通しくらいの量で1本飲めちゃったりします。

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