まぁた、不穏なタイトルをつけてますが... ま、博多ラーメンはいいでしょう。問題は「高菜漬け more deep」。高菜漬けはしょっちゅう買うんですが、そもそも論として、美味しい高菜漬けに出会えた記憶がなかったんです。その... 企業さんが作っている高菜漬けは「なんか違う」というモヤっとした気持ちで食べてきました。知ってる味なのに、コレじゃないという感覚。わかりますでしょうか? 九州の、まして博多っぽくない高菜漬け。


あるとき気づいた「炒めてないからじゃないか?」という仮説。当たりでした。もちろん、企業さんの「高菜漬け」は炒めてますよ。炒め物って炒めた直後が美味しいじゃないですか。元々高菜漬けも九州の郷土料理ですから、自前で当たり前に作っていたわけです。でも、今、自前で作る人は農家さんでもないかぎり減ってしまったんじゃないでしょうか。緊急事態です。「煮魚は煮ろ、焼き魚は焼け」というiketchですから「炒め物は炒めろ」と思い立ち、リニュアルすることにしました。
とはいえ「これは料理なのかな?」という戸惑いもあり紹介してきませんでした。元々高菜漬けは僕が作ったものでもありませんし、それを差し置いて美味しくしましたなんて作ってくれた企業さんに失礼な気がしたんですね。ですから「ひと工夫」と捉えていただければ幸いです。

手順は簡単です。フライパンにごま油を引いて、おろしニンニクを香るまで炒めます。そこに市販の高菜漬けを投入し水分を飛ばす感覚で炒めます。水分が飛んできたら味を追加していきます。酒(今回は焼酎)と醤油、粉唐辛子を乗せて、また水分が飛ぶまで炒めます。で、水分が9割飛んだら完成です。豚骨ラーメンやご飯に乗せて食べてみてください。これが美味しい高菜漬けです。ピリッと辛味も効いてるでしょ? 独特の漬物臭も消えましたよね? 一袋ペロリです。



追記:
いきなり博多ラーメンでびっくりされた方もいらっしゃるかと思いますが、理由があります。この高菜漬け、埼玉県行田市の山本食品工業さんが作ってくださっているものなんです! 埼玉県下の飲食店の皆さんならお漬物のパッケージで何度も目にした企業様名ではないでしょうか。うんうん、うちの店でも使ってるよ〜 なんて声が聞こえてきそうです。もちろん、今回は市販品。近所のスーパーにほぼおいてあります。信頼のブランドってことです。大正10年創業「うまさと健康を食べる」というキャッチフレーズで埼玉の皆さんと一緒に歩んでくれている漬物のエキスパート企業です。何だか、嬉しくなっちゃいますよね! 九州と関東埼玉のコラボ。では、また!
