タイトルに情報を盛り込みすぎたようですね(汗)。気を取り直していきますか。今回もお馴染み角上魚類さんなんですが、切り落としバチマグロを使っていきます。「大人の休日」版ではない、流離のレシピでの登場です。というのも、お伝えしたいポイントが2つほどありまして、一つは美味い鮨飯の作り方、もう一つは鉄火丼の食べ方なんです。

いただきま〜す! 焦らない、焦らない。今回は美味しい食べ方紹介していきますからね。

まず、なんで「鉄火丼」というのか? ということです。語源の由来は江戸時代にまで遡ります。 当時は賭場を 鉄火場と呼んでいました。 そんな賭場で賭け事をしな がら食べられるように、酢飯の上に芝エビをのせた を作ったのが『鉄火丼』の始まりとされています。 その後、具材がマグロへと変わり、現代に伝わる『鉄火丼』が完成したといわれています。なるほど、鉄火場で食べるどんぶりだから「鉄火丼」というんですね。じゃあ、マグロ丼とはどう違うの? という話です。

マグロ丼と鉄火丼の違いは、使われているご飯とマグロの部位です。 マグロ丼には白飯が使われ、マグロの部位は問いません。 鉄火丼は酢飯が使われ、マグロの赤身が乗せられています。酢飯と赤身が使われているのが鉄火丼という理由なんですね。

マグロ丼=マグロの部位問わず+白飯

マグロ漬け丼=マグロの部位問わず(タレに漬け込み済み)+白飯

鉄火丼=マグロの赤身+酢飯

うん、スッキリしました。それなら今回ブログ初登場ということであってます。じゃあ、酢飯やらなきゃなということになりました。過去ブログでは「タマノイすしの粉」を積極的に使ってきたんですが、夏にぴったりなビビッドな寿司酢の作り方、いっときましょうか! 多くの方が口当たりがマイルドな「米酢」を使うんですが、iketchはこの夏の暑さに対抗するためにビビッドな口当たりの「穀物酢」を使っていきます。プラス青唐辛子醤油の2弾構えで爽やかな大人テイスト鉄火丼で勝負します。で、結果は...

「いいな、こういうの! 

海鮮丼ってのは基本魚好きな方ならハズレがありません。鮮度バッチリのバチマグロに自家製青唐辛子醤油、何より自家製酢飯とくればそんじょそこらの寿司屋に負けませんよ! で、食べ方なんですが、醤油やタレを鉄火丼にかけるのではなく、醤油に浸したマグロを一切れづつご飯にのっけ直して食べてみてください。酢飯の味わいとバチマグロの旨みがタレや醤油と上手に絡みながら、寿司とは違う食べ心地を感じさせてくれるはずです。

「うわ、旨!」 iketchの鮨飯レシピとバッチリあいます! 切り落としですから形は今ひとつですがこれ、都内で¥1500とられる鉄火丼です。

「まどろっこしいな」

「そう、暑い時だからこそまどろっこしいことに集中して落ち着いてください」

iketchはそう思います。タレや醤油をダーッとかけて食べた方が早いです。誰でもそう考えますし、そうします。そこをあえて美味い鮮魚を味わいながら極上の酢飯を食べてみてください。たったそれだけで笑みが溢れるはずです。「寿司屋みたい!」 いいじゃないですか、本日開店「あなたが寿司屋」。ぜひ堪能してください。そしてそれを食べられる自分を誇って下さい。町の飲食店でもなかなか食べられませんから。暑い夏日にiketchからのプレゼントです。暑中お見舞い申し上げます!

追記:すし酢黄金比

プロ直伝! すし酢の黄金比は「米酢4:砂糖2:塩1」 上記は元寿司職人の方が使っている黄金比の分量で、お寿司のネタを引き立てる美味しいすし酢になります。 お酢は、基本、まろやかな味わいでお米と相性抜群の「米酢」がおすすめです。今回はビビッド感を出すために穀物酢と前回作った青唐辛子醤油を使いパンチ力のある鉄火丼に仕立てました!

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