もうね、越生梅林の時もそうだったんですけど、iketchは本当にタイミングが悪い男だなと思いましたよ。所用で富士見市鶴瀬を訪れたわけなんですが、そうついでに「元祖富士見うどんのいわ蔵」、いってきましたよ! 休業日でした。



「... ネットの情報を見ないからだよな... 」
店の前で呆然と立ち尽くす自分の目に映ったのは「うどんの自販機」! でした。もう、速攻購入ですよ。すごい、これ店仕様なんですね。お肉も生肉です。これに、元麺屋iketchの技術があれば、店レベルのやつが再現できるに違いないっ(知識と技術の無駄使い)と、思い立ったわけです。
ところで富士見市は、埼玉県の南西部に位置する市。 人口は約11万人。首都30km圏にあります。 市名の通り、美しい富士山をはるかに望むことができるのが特徴で、 市北東部には荒川、中央部には新河岸川、南東部には柳瀬川が流入。 市内西部を縦断する東武東上線を中心として交通の利便性も良好で、市中央には国道254号線(川越街道)が走ります。富士見はジャムの街。富士見町の特産品「ルバーブ」や「ブルーベリー」のジャムを筆頭に、「ほおずきジャム」「すぐりジャム」といった珍しくも味わい深いジャムが揃っています。 もちろんこの他にもたくさんの種類があり、全て地元農家さんの丹精込めた手造りです。高層マンションが立ち並び、子育てにも抜群のロケーションもあって進化の止まらない富士見市ではあるんですが、やはり、お百姓さんたちが野菜と共に大事に育ててきた街。大家族が集まるとなれば具材たっぷりのうどんが供されるわけです。
で、富士見うどんとは何ぞや? ですよね。富士見市は、お正月や冠婚葬祭など、人が集まるハレの日には、欠かさず手打ちうどんが食卓に上る土地柄です。かつては、どの家庭でも粉から生地をつくり、自分の足で踏み、その家ならではの太さに切った麺を、親戚や友人に振る舞う光景が当たり前のようにありました。そんな富士見のうどんの特徴は、コシがあるうどんに「糧(かて)」がついていることです。

「糧」とは、うどんに添えて食べる旬の野菜などのことで、主にほうれん草などの地場野菜を茹でたものを指しています。 ねぎや胡麻などの薬味とはまた違う、トッピングのような添え物で、器に糧を加えながら食べ進めることで味の変化を楽しむことができます。本来はこちらが食べたかったのですが、ご覧の通り休業日。自販機で販売中の肉汁うどん(単品)を購入することにしました。2人前で¥1380でしたので、妥当な金額です。お店の麺ということなので賞味期限も短めなんですが、当然ですよね。うどんは生き物ですから心していただきましょう。作り方は付属のマニュアルにわかりやすく書いてありますのでご安心を。と... ここで終わったらただのNHKドキュメントなわけです。やりましょうか、富士見うどんを。糧付きで再現しますよ、iketchは!

沸騰したお湯でしっかりうどんを泳がす! 冷水で滑りをとり、しめる! 手早く盛り付ける! つゆは熱々に仕上げる! そして、食らう!! ズルるっ!!!
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜...」(抜群の笑顔)
これ、休業日だったのチャラでいいんじゃないかな。メッチャ美味しい! やはり、埼玉はうどん県、感心しました。こりゃ、意地でも次は本場、富士見うどんが食べたくなる。肉汁に関しては具材がたっぷり(キノコまで入ってる!)、当然旨味もダイレクトです。旨ジョッパい味付けでよく麺に絡みます。
「ここで仕入れた麺を一杯¥900で売って... 」(バカなこと考えないように)

川越の肉汁うどんも相当うまかったけど、富士見も素晴らしいな! 武蔵野うどんよ! 頑張らないと入間野うどん、富士見うどんにやられてしまうぞ! 群雄割拠のお国柄、埼玉。敵は本能寺にあり、ですぞ。