「2025年だし強化月間」。その一発目、滋味抜群「鯛のあら汁(基本の「き」バージョン)」いってみましょうか! 

身はほろほろっと崩れます。たまらない滋味です。

かつて「新マルトモかつおだしの素」と「玉露園減塩こんぶ茶」であら汁ベースを作りました。そりゃ、すごい美味かったですよ、企業さんの本気をベースにしてますから。以降色々考えてはいたんですが、あれ(無双だしで検索)を家で作るのはやはり難しいです。で、本来あら汁は魚介の廃棄部分を煮出して出汁を取り、吸い物にしたもので、まぁ、小料理屋さんや魚介を扱う居酒屋さんならお安い値段設定で楽しめる一品。今回はそんな鯛のカブトのあら汁にチャレンジしていきます。で、一言いいたいんですけど...

海を飲め!(迫真)」(iketch)

「断るっ! お前が飲め(怒)」(店長iketch)

書きながら、自分に叱責されました。確かに、海が好きな「埼玉県民」に対してそのセリフはないな、と思いました。しばし熟考。

「こいつがプリミティブなだし料理、いわばルーツ。体で感じろ!」(iketch/横文字2つ)

「お、おぅ... 」(店長iketch)

自分を黙らせてやりましたよ(笑)♪ 勝利(Vサイン/勝ってはいねぇよ... )!

まぁ、冗談が多くてすみません。では、真面目に基本の「き」、大切なことはあらを軽くゆがいて、汚れを落として、灰汁を取り除いて... という当たり前の調理操作。それだけでもぅ、本当に涙が溢れるくらい「美味い」から。お魚さんたちに「ありがとうね、最後まで」って言葉が出てきますよ。

もうね... 言葉を失うくらい旨いです。こいつと日本酒があれば嫌なことすべて無かったことにできます。

「島国日本の本気汁、いっとけよ」

人間って、本来「あらっぽい」。

余談:

あらを茹でこぼすのは臭みを取り除く目的があります。焼いてもいいんですが、それはサラマンダー(お店のグリラー)でのこと、あれなら臭みと雑味は遠赤外線で魚から取り除けます。基本的にアラから出てくる汁をあらに戻してはいけません。臭みが戻ってしまいます。旨みが溶け出ない酒を溶かしたお湯でゆでこぼすのが美味しく作る秘訣です。今回はすまし汁仕立てに仕上げましたが、お酒の〆に忘れられない一杯となるはずです。

「たかが、骨の汁と侮る勿れ」

今回は顔見せ。次回は「うまく作るコツ」とレシピを紹介します。お楽しみに!

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