いかの塩辛って酒の肴にも、ご飯のお供にもなんであんなに合うんでしょうか? 歴史は600年頃にまで遡るそうで、文献によると一番古いものはフナの塩辛だったとのこと。魚類なんてそのままでは日持ちしませんから、干物や発酵食品にすることで保存性を高めるという古来の知恵なんでしょうね。結果として、干物や発酵食品には元々の素材より栄養価が高まったり、味わいが増したりと私たちの生活に欠かせないものとして現在まで継承されています。いかの塩辛なんてその最たるもの。特にスルメイカは今が旬です。いいものが割安で手に入りますので、そのまま買っちゃいましょう。一杯丸ごと買えば、色々使えて便利です。刺身、焼き物、煮物、炒め物なんでもありですので、捌き方の手順も一緒に教えちゃいますね。ちなみにいかの塩辛は白造り(皮を剥いだもので上品な味わい)、赤造り(皮をそのままに、肝と和えたもの巷でよく見るタイプです)、黒造り(いか肉にスミを合わせたもので色が黒い)ものがあります。今回は匂いを抑えた白造りで作ってみます。瓶詰めを買うと¥500以上しますから、¥300くらいのスルメイカで、塩辛とゲソ焼きまで作ればお得ですよ! 出来上がりにお時間かかりますので、ご容赦くださいね。個々の作業は簡単です。ではでは、いってみましょう!
Twitterでフォローしよう
Follow mitsuguikedaおすすめの記事
[おせち料理] 効率とこだわりの駆け引き [仕込み]
御節料理(おせちりょうり)は、節会や節句に作られる料理です。節日のうち最も重要なのが正月でなので、正月料理(しょうがつりょうり)を指すように...
[これで一杯やる幸せ] だしにこだわった、おでん! [大将の八方だし]
さてさて、おでんもいくつか紹介してきたんですが、やはり「おでんつゆ」、これが大事だと思うんですよね。特におでんは練り物がいろいろ入るので、長...
味噌バターって最高だ! 鮭のちゃんちゃん焼き
ラーメンでも、鍋でも、独特の存在感を持つ味噌とバターの組み合わせ。一体誰が考えたのでしょうか? 食堂なんかで食べるなら中華そば一択の僕も、北...
真夜中の魚フライ!
僕はあんまり揚げ物は「記事の紹介」や「賄い」以外では作らないし、精力つけたい時しか食べないんですが、ほんとごく稀に食べたくなる時があるんです...
そういえばやってなかった! ハンバーグオニオンソース!
デミグラス、トマト、きのこ、おろしそとソースやバリエも色々紹介してきたハンバーグなんですが、肝心なやつやっていなかったなと気づき急遽調理する...
[群馬] 自分と向き合いながら... (前編) [ドライブ!]
会社休みの日の歯医者での診療も終わり一息ついたところで、麻酔の効果が消えるのを待ちながらドライブと洒落こもうと思いたちました。それに「ドライ...
基本の「き」 カレイの煮付け
甘辛くてご飯に合うおかずといえば、煮魚。今日は美味しい「カレイの煮付け」を作っちゃいましょう。調味料配分も簡単だし、基本的に落とし蓋しておく...
[マルトモだし部埼玉支部] 花かつおで! だし取り体験してみよう [海なし県調理師奮闘記]
マルトモだし部埼玉支部の記事でだし、花かつお、濾過、香りについてお話ししてきました。今回はその前情報を押さえつつ実際のだし取り(普段はだし引...
最近のコメント
表示できるコメントはありません。
2月0 Posts
3月0 Posts
4月0 Posts
5月0 Posts
6月0 Posts
7月0 Posts
8月0 Posts
9月0 Posts
10月0 Posts
11月0 Posts
12月0 Posts
1月0 Posts
2月0 Posts
3月0 Posts
自家製「いかの塩辛」
スルメイカ1杯、塩大4、味噌小1/3、みりん小1/3、酒50cc
1:本文の手順を参考に捌き、えんぺらと胴に塩をして1日日陰干しにする(ゲソ、軟骨は焼くと旨い!)
2:肝も塩をまぶして冷蔵庫で1日寝かす(1と2は同時に行ってくださいね)
3:1日たったえんぺらと胴の塩をキッチンペーパーで落とし、酒で洗う
4:肝もキッチンペーパーで塩を落とし、中身をすり鉢にあける
5:すり鉢にみりんと味噌を加え滑らかになるまですり潰し混ぜ合わせる
6:いかを1センチ幅にカットしボールに入れ、すり鉢の中身と和える
7:乾燥しないようにしっかり蓋ができる入れ物に移し、もう1日寝かす
8:お待たせしました。器に盛り付けて、完成! お疲れ様でした! 追記:柚子の皮で爽やかを出せます。カボスやすだちの搾り汁ちょい垂らしもいいですね。