居酒屋に行ってお酒を注文すると頼んでもない一品が出されて、かつお金もとられてしまうというあの「お通し」と言うシステム、皆さんはどう思います? 嫌っている方も多いですよね(汗)。金額も様々で¥300から高いところだと¥1000以上とる店もあります。でも、僕は嫌いじゃないんです。実はあれ、本来は厨房に「ご注文いただきました」と伝えることが目的なんです。でも、普通の人は初めて行く居酒屋さんって「何が美味しくて」「どれくらいの速度で出てくるか」なんて分かりません。適切な一品がすぐ出せると店にとっては時間稼ぎになり、僕らにとっては「どう言うレベルの料理が出せるのか」を考える手掛かりになります。酒飲みはとにかく「すぐ飲みたい」ですから、お通しって店のレベルを測って注文を吟味しながらつまむ、いいアテじゃなきゃダメだと思うんですよね。お通しで店を知るというか、ビジネスマンで言うところの「名刺」みたいなものです。それがありきたりのものだったり、冷凍のどこにでもあるようなものなら「いらない」と言われて当然です。洋風の居酒屋で業務用パックの「梅とやまくらげの和えもの」なんて無理矢理出されても、店の顔も見えないし、美味しくもない。だったら好きなもの頼みたいってなりますよね。名刺は数あるビジネスマンの「この人」を特定する重要なツールじゃないですか、だったらお通しだって同じです「これが出せる店です」という販促ツールだって忘れちゃいけません。「梅とやまくらげの和えもの」がダメなんじゃなくて、それでお店の「何を食べてもらいたいのか伝わりますか?」と言うことなんです。信頼できる美味しさのお通しなら、きっと他の食べ物にも興味を示してもらえるはず。小さなものに手を抜かない姿勢を僕も失いたくないと思います。唐突にすみません、ネットをさすらっていたら「お通しいらない」なんて記事を見かけたもので...

インゲンとミックスナッツを豆板醤ベースのたれで和えた名もなきお通しです。
こっちは塩辛ミニ奴。前回作ったいかの塩辛を半丁の豆腐に乗っけて大葉と柚子をあしらいました。
でもまあ、ナッツとピリ辛なら若い人にも抵抗ないんじゃないかな。ビール、チューハイ、ハイボールがあいますよ!

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