「はいからさんが通る」なんて漫画がありました。大正時代を生きた跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘花村紅緒と青年将校・伊集院忍を軸に、大正デモクラシー、シベリア出兵、関東大震災という激動の時代を生きた人物たちの恋愛模様を描いたラブコメディです。ところで、「はいから」とは目新しく、しゃれていること。もともとは「ハイ」は高い、「カラー」はえりのことで、洋服のえりのことを言ったそうです。西洋風の身なりや生活様式をする様、人物、事物などを表す言葉として登場しました。ハイボールと唐揚げではなかったんですね。で、今回は日本に昔からある甘じょっぱい煮物に辛味とコクを乗っけて、じゃじゃ馬仕様にしてみました。豚バラ肉、厚揚げ(豆腐)、椎茸(キノコ)、里芋(いも)とルーツの違うアイテムを使用し、唐辛子とオイスターソースでまとめてあります。亡くなった祖母(大正生まれのモダンガールでした)にどんな顔されるかドキドキの煮物です。もちろん「豚肉と厚揚げと椎茸と里芋のうま煮」で構いません。名称が長すぎなんですよね「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない」みたいで(お前は古すぎという自分からのツッコミ)。もっとも、重要なのはゴール。どういう味に着地させるか、です。あっさりいくか、しっかりでいくか... 今月は麺と居酒屋料理っぽいのに寄せてますから、気分を変えてご飯のおかずに寄せて作ってみました。ピリッとコクのある甘辛な味付けで、ご飯が進むと思います。では、iketch流「はいから煮」いってみましょう!
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はいから煮
豚バラ80g、厚揚げ1/2枚、椎茸4個、里芋6個、煮汁(輪切り唐辛子1本、オイスターソース大1、砂糖大1、醤油大1/2、水200ml)、千切り生姜1かけ
1:豚バラは3センチ幅、厚揚げ、里芋も食べやすい大きさにカットする
2:豚バラと厚揚げをフライパンに入れ、中火で焼き色をつける。出てくる油はキッチンペーパーで吸わせる
3:里芋、椎茸、煮汁を加えて落とし蓋をし、そのまま10分煮る
4:里芋が柔らかくなったら一度常温まで冷まし、必要であれば加熱する
5:千切り生姜などを天に添えて、完成