ちょっと警戒情報。北海道でイヌサフランを食べた人が2人死亡するといういたたまれない食品事故が発生してしまいました。キノコやにら、野生の植物は危険なものがいっぱいあります。もう、見た目はほとんど区別がつきません、今回のイヌサフランも根本が緑色(食べられるギョウジャニンニクは赤色)の区別がつかず、誤って摂取し死亡に至ったという事故です。

イヌサフランの有毒成分 全草に有毒成分のコルヒチンというアルカロイドが含まれており、球根には 0.08%~0.2%含まれていると言われています。 症状は、嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難等で、重篤化して死に至ることもあります。 最小致死量は、体 重 50 kg の人の場合、4.3 mg 程度です。一方、ギョウジャニンニクはアリシン(硫化アリル)をたくさん含んでいるため、血液中の脂肪を減らす効果があり、疲労回復、滋養強壮、さらに内蔵脂肪を減らす効果があります。 また、血圧が安定し、視力の衰えを抑制するとも言われています。 加えてアリシンはビタミンB1とともに取ると疲労回復にも効果を発揮します。うわ、真逆の効果。どうしてこんなことに... 写真を見てください。

↑イヌサフラン(厚生労働省)
↑ギョウジャニンニク(厚生労働省)

角度がちょっと違いますが群生していればほぼ見分けがつきません。次は先にあげたスイセンとにらです。

にらとすいせんの区別(weathernews)

東京都健康安全研究センターの資料からですが、どうです、間違えない自信ありますか? 流石にiketchはありません。一応断面が平たく臭いがあるのがにら、筋があり臭いがないのがすいせんという区別らしいですが、ちょっと怖いです。絶対大丈夫、と言い切れません。そこで東京都健康安全研究センターは以下のように警告しています。

1:食べられるかどうかはっきり分からない山菜は食べない 
2:専門家の指導で、正しい知識や見分け方を習得する
3:山菜を採集する時は、他の植物が混入しないように注意する
※出典:東京都健康安全研究センター東京都薬用植物園

とりあえず「食ってみんべ」はダメ、ということです。採れたては確かに美味しいです。でも、それは正しく採集されたという条件があってのこと。必ず守って安全な食生活を心がけましょうね(一般的にスーパーに並んでいるものは大丈夫です)。

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