カフェテリア形式で、好きなおかずを選んで最後に会計し好きな席で食べる。こんな経験も楽しかったものです。大学時代にお世話になりました。こういうところには丁度良い量の(多くもなく、少なくもない)おかずが色とりどりに並べられていて「えっと、肉じゃがと、目玉焼きと...」なんて選ぶのがとにかく楽しい。でも、昭和時代の食堂なんかはここら辺がお品書きに堂々と書いてあったりして「ハムエッグ」とか「いかの塩辛」とかもう、まんま出てくるんですよね。「ハムエッグだとペラペラのハムに目玉焼きのっけたやつを申し訳程度のキャベツ千切りとパセリを添えて「あいっ」て出してきますし、「いかの塩辛」だと桃屋さんかなんかの業務用っぽいのを小鉢にどんって入れて「ホイッ」なんて出してきてました。気取った場所での食事なんてほぼしたことがない僕は、それが当たり前だったけど、今のメニューを見ると家では作るのが難しかったり面倒だったりしたものが並んでいて、上記のような簡単な料理はすっかりみられなくなりました。それでも「当たり前の料理、珍しくもない料理」でお客さんの心を掴んでいる食堂はあるんです。東京都新橋にある「なんどき屋」さんがそれで、僕もいったことはないんですが元々は牛めし屋だったとか。現在は朝から飲めるお店として有名だそうです。僕も仕事柄明け方になることが多かったので所沢なんかの朝のみの店によく先輩が連れ出してくれました。助かりますよね、ビジネスマンの味方です。色んな雑誌に取り上げられることが多いようで、見つけたメニューは牛めし... ではなくて「ハムステーキ」。ハムのステーキってのが昭和っぽいですよね。店主さんも体を大事に、長く続けていっていただきたいものです。

ロースハムを厚切りカットして焼き、キャベツとからしを添えただけです。「なんどき屋」さんスタイル。

2019年12月20日時点で¥650(税別)ぴあムックさん「名酒場と大衆食堂」調べを忠実に再現してみました。塩胡椒なしです。

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