お店ではまず、作りませんがこいつが僕の考える究極の戦場飯です。醤油味の目玉焼きと香ばしい刻みのり。ありあわせの野菜で作ったお味噌汁、あとお新香かな。立ったまま無心にワシワシ食べられる栄養満点のまかない飯。焦がし醤油の目玉焼き丼(まかない料理)は、何もない時に何かを生み出せるパワーフード。結局、シンプルな調理と食材が、人に前向く力を与える気がするんです。生きていれば美味いものには必ず巡り会える。美味いものに巡り会うために今日を生き抜く戦場飯。お酒だけですますはずだったのに梓みちよさんの「淋しがりや」を聞いていたら、ふと何か食べなきゃと思って作りました。無心で食べました。美味しい、美味しい。大したことのない料理です。でも、こんな素朴なご飯が明日頑張る自分を作るんだとしみじみ思いました。こんな食事を尊いと思ってきたから、今の自分があるんだと思える原点です。また、逆にこれを毎日食べる生活に陥ってはいけないという思いもあります。伊勢海老の姿作りを食べたいと思って食べられる自分でなければならないというプライドも忘れちゃいけない。食べるもので人を幸せにする仕事に携わっている限り。

焦がし醤油の目玉焼き丼、カイワレとネギの味噌汁、割り干し大根。お店の料理を担う男の戦場飯だ! 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事