子供の頃、好きだった給食のおかずに「浦上そぼろ」がありました。当然、当時は名前なんて知りません。祖母も似たようなものを作ってくれていたので、多分、どこにでもある料理なんだと思い、あえて名称を尋ねたりしませんでした。なんとなく美味しい、というと長崎県の人に怒られるかもしれませんが、長崎浦上の歴史ある郷土料理なんです。お昼時間に放送係がクラシックなんかを流して、給食献立の説明をしてくれていました。「さつま揚げとごぼうのそぼろ煮」のような名称だったと思います(知っている方は教えていただけると幸いです)。食べてると美味しいからおかわりしちゃうのに、食べ終わると頭からすうっと消えていってしまう、そんな料理だったと記憶しています。カレー、ハンバーグ、筑前煮ほど名前にインパクトがないので忘れてしまいやすいのでしょうね、もったいないです。もう、いっそのこと「浦上煮」とか「浦上そぼろ煮」としっかり名称を固定してあげた方が、美味しい料理を守っていけると思います。そうしないと、大人になってからは口にすることがなくなっちゃいますよね。

「浦上そぼろ」は400年前、長崎の地浦上村に滞在していた宣教師たちが、肉を食べることがなかった信徒たちに振る舞ったことが始まりだそうです。名前の由来はポルトガル語の「ソブラード(余り物)」に由来し、転じて「そぼろ」になったとか。素敵じゃないですか! 「浦上風ソブラード」なんて今の時代にマッチする名称だと、僕は思います。お酒の肴でもいいですけど、これはご飯が進む味です。栄養価も高く、旨味もバッチリです。今まで「給食のアレ」と読んでいたこの料理、これからは「浦上風ソブラード」と呼ばせていただきます。

具沢山で、しっとり美味しい!

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