ソウルフードっていう言い方、実はあまり好きじゃないです。これ食べて育ったんだ。手を伸ばせば、そこに手に届く価格で、いつもあったもの。否定なんかされてたまるかって思います。平打ち麺です。鰹節で麺が見えないです。具材少ないです。でもね、それが僕には暖かくて、尊かった。当たり前の幸せだった。きしめんは「名古屋の人たちの伝統であり、誇りだ」。名古屋生まれの名古屋育ち、宮崎県人を親にもつ埼玉県民iketchです。美味しい料理を作ってくれるって言われます。ありがたいことです。感謝です。多くの故郷(くに)の大勢の人が僕を育ててくれました。幼き頃から名古屋を旅立つその時まで、名古屋のうまいもんが、友達の笑顔が僕を支え続けてくれました。名古屋のうまいもん。その筆頭格、きしめん。武蔵野も博多も讃岐も大好きですよ。でも、そこに目を向けさせてくれたのは間違いなく「きしめん」という存在。

平打ちの喉越しバッチリな麺、甘めのお汁、かまぼことちょっとのほうれん草、そして大量の鰹節。これぞきしめん! 尾張の誇りだ!

前回紹介した「スガキヤ」さんが関東再進出を進めてると聞きました。待ってますよ、「スガキヤ」さん。関東にいるのは九州や関西の人たちだけじゃない。中部の人も北陸の人も信越の人も、山陰、山陽の人も、北海道、沖縄、いろんな日本人がいる、多くの人が地元の誇りを胸に戦ってる。

CDウォークマンで聴いたイルカさんの「なごり雪」。雪降る名古屋でべそかきながら食べた熱々のきしめん。「池さん、辛かったら戻ってくればええわ、俺らおるでよ」懐かしい尾張訛り。ありがとう、iketchはまだ関東で戦えてるぜ!

尾張名古屋は織田信長の本拠地。織田信長の鎧って、西洋の甲冑だったみたいじゃないですか。資料が色々残ってます。最先端大名織田信長ゆかりの地で、再び麺を啜るその日を夢見て、「殿、今しばらく」。

「騎士麺」

ちょっと粋な尾張の騎士たちが啜る糧麺、武蔵の国で啜る自分。尾張の民よ、胸をはれ、「騎士麺(きしめん)」はどの国にも劣らない、伝家の宝刀だ!

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