休みの日にドライブも兼ねてふらりと訪れる角上魚類さん。色々な魚との出会いがとても楽しみ。今回も店先の鮮魚を眺めていたんですが... トビウオが綺麗なんだな〜

「毎度! トビウオ? だったら刺身だね!」

「1本ください!」

「そのままでいい?」

「はい、そのままで!」

安定の取引で極上なやつ手に入れましたよ。¥150。もうさ、今までスーパーでありきたりの魚を買っていた自分を責めてやりたいぐらい、鮮度がいい。そいつをいつも通り捌いていただいて「ウマ〜」だとあまりに芸がない。今回は旨いトビウオに青唐辛子醤油を添えて、さらに旨みを引き出していきたいと思います〜(拍手)!

エラも美しい魚ですよね、トビウオって。身もプリプリで、こりゃいい酒合わせてやらないとトビウオが泣くよ!

で、捌き方や盛り付けについては多くのYouTuberさんやインスタグラマーさんが動画や写真でアップしてますのでそちらを参考にしてくださいね。iketchより上手ですから(苦笑)。今回覚えていただきたいのは「青唐辛子醤油」の方です。以前作った「青唐辛子入りにんにく味噌」がおいしかったのでそちらをもう1回でも良かったんですが「青唐醤油やってなかったんじゃないか?」と思い立ち、急遽こちらに変更です。白身魚の刺身によく合いますよ! 他にも冷奴や豚しゃぶのタレ、炒め物や和え物の調味料としても重宝します。冷蔵庫保管で1ヶ月は持ちますから(風味はやや落ちます)、いざという時のために作っておくと便利ですよ。わさびや赤唐辛子とは違うクールでビビッドな辛さが食欲を刺激してくれるはず!

とりあえず、白身魚の刺身を食べるときに使ってみて! わさび醤油とは違ったビビッドな刺激が口内に広がりますよ!

トビウオが取れる時期は5月から9月にかけて、周辺の海で獲れるアゴ(トビウオ)。 漁の最盛期は6月初旬から7月にかけての約1ヶ月で、まさに旬! 鯵を捌いたことがある人なら問題なく捌けるんですがネックは骨の多さ。しかも、長い。大きめのトビウオでも可食部は少なめなんですが「白身とは思えない旨み」が刺身で絶賛される理由かな。なので捌く際にはできるだけ頑張って食べられる部分を増やすようにしてください(汗/とりあえず大きめのトビウオ一本買っとけ)。血合の部分にも長く食べずらい骨があるので血合ごと取り除き、多くの調理人に従い細造で仕立てました(平造りにすると食べ応えがなく、血合の骨を無理に抜くと身が解けて見た目も悪くなるためです)。いかがでしょうか? ちょっとは小料理屋っぽくなったのではと思います。で、大きいとはいっても体長20センチくらいの魚ですのでどうしても調理人の手の熱が伝わってしまいます。どうするか?

お酒用によく使うスーパーの純氷を敷き詰めてみました。溶けにくく、一気にトビウオの熱を取ってくれたので大成功! やっぱ刺身は冷たくなきゃ!

今回は氷を敷き詰めその上にトビウオのエラと大葉、ネギ、生姜をあしらって冷たく、涼しげなお造りに仕立てました。食べ進めるほどに冷たさが実感されるはずです。危険な暑さはまだ始まったばかり。冷たくて栄養価の高い魚料理で古来の日本人のように、夏を泳ぎ切っていきましょうね!

熱い日常に「涼」を届けるべく飛んできたトビウオ。感謝して美味しくいただきましょう!

追記:トビウオは鱗とり、エラとり、3枚おろし、血合骨とり、細造りと工程がやや煩雑な魚です。iketchもお店のピークタイムの時にはしたくない(笑)作業ですので、慣れない方はお魚屋さんに「三枚おろしで、頭とエラください!」と頼んでみると良いかと思います。頭はあら汁にするとびっくりするくらい美味い「あら汁」が作れますよ(エラは写真のように飾り付けに! 旦那さんびっくりです)! しかも今回購入したトビウオはメスでしたので立派な魚卵がついてきました♪ これを用いてもう一品、後日紹介しますのでお楽しみに!

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