子供の頃、親父に連れていってもらった食堂にあった「鶏ちゃん定食」。何とも不思議な響きのある料理名だなと心に残っていました。これまでも書いてきたように自分は愛知県出身でして、まぁ鶏肉の料理だから地元の料理なんだろうな、くらいに思っていました。違うんですね、これが。岐阜県の皆様、申し訳ございませんでした。これ、れっきとした「岐阜県の郷土料理」なんです。東海3県(愛知、岐阜、三重)なんて呼ばれてますのでそれぞれの食文化が交流したか、食堂のマスターが岐阜県の出身かもしれないですね。鶏ちゃん(けいちゃん)は飛騨地方の下呂市や高山市の家庭料理で、戦中から戦後にかけて卵を生まなくなった鶏を食べたのが始めだそうです。1960年頃から食肉店や居酒屋が独自に手を加えて、様々な鶏ちゃんが食べられるようになりました。僕が食べたのは醤油味。食堂の味わいを再現してみました。もっとも、市販の鶏肉だと若干柔らかい感じがします。とはいえ、とてもご飯がすすむ味付けですのでキャベツと、鶏モモ肉があったら試してみてください。おすすめです!

キャベツと鶏肉だけです。ご飯が止まらなくなること請け合いの醤油味!

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