ところで、照り焼きや煮物と比べるとぶりしゃぶって新しい料理なんですね。昭和53年に宮津の旅館組合が新名物を作る目的で考案されたといわれています。 その後、関西地方や全国にも広まっていったそうです。しゃぶしゃぶはお湯の中で余分な脂を落としつつ食べるヘルシーな鍋料理で、老若男女に人気がある料理。通常は牛肉や豚肉なんか使うんですが、海鮮系だとぶりがダントツに美味しいです。冬に向けて覚えておきましょう! 鍋料理はポイントだけ押さえておけば応用が効きますので順番に見ていきます。①ぶりは天然(弾力性と旨味が強い)、養殖(柔らかで口溶けが良い)どちらでもOKですが4〜5ミリ厚にカットすると良いです(今回は3〜4ミリ厚削ぎ切りです)。②野菜は4〜6センチくらいのサイズが食べやすいです。細かくしすぎると鍋を泳いでしまって食べづらいです。白菜は火が通りやすいように削ぎ切りにすると良いです。③昆布は大きめのものを1枚水に入れ30分おきます。④お湯が温まったら煮えにくい野菜から鍋の周りに入れていきます。昆布や野菜から水に旨みを出し、お肉や魚介の旨味が溶けにくくするためです。
ここからは食べ方です。①タレは土佐酢がいいんですが、味ぽんでもOKです。ぶりしゃぶはおろし、ポン酢(土佐酢)、おろししょうが、薬味ネギが美味しいです。②③刺身用のぶりを使っていますのでサッと色が変わるくらいで良いです。鍋の真ん中の火力強めのところで軽くしゃぶしゃぶしてください。長時間泳がせると固くてパサツキます。④たっぷりつけるもよし、ちょいづけもよし、ゆっくりお楽しみください! 秋の夜長に日本酒とぶりしゃぶ、日本の幸せですね。