「本物志向」でお馴染み丸高海苔さんの「海苔」を使って、ご飯のお供「海苔の佃煮」を作ってみました。そうそう「ごはんですよ」の自家製版です。これ、作りたいでしょ? いや、絶対作りたいはず(誰と話をしていますか?... )!
ご飯最強のお供「海苔の佃煮」。それは「桃屋 ご飯ですよ」で広く多くの人が知る通りです。でも、海苔に限らず佃煮は古来から日本人のご飯のお供として活躍してきました。小魚、小エビ、貝類、昆布などの水産物、あるいは野菜などの農産物などを原料に、砂糖、醤油、飴、みりん、調味料などで作られた濃厚な調味液を浸透させ甘辛く煮つめた加工食品です。江戸時代、徳川家康は名主の森孫右衛門に摂津国の佃村(現在の大阪市西淀川区佃)の腕の立つ漁師を江戸に呼び寄せるよう言い、隅田川河口の石川島南側にあった干潟を埋め立てて住まわせ、そこが佃島と呼ばれるようになり(現在の東京都中央区佃)、佃島の漁民は悪天候時の食料や出漁時の船内食とするため自家用として小魚や貝類を塩や醤油で煮詰めて常備菜や保存食にしていたそうです。安さから江戸庶民に普及し、さらには参勤交代の武士が江戸の名物・土産物として各地に持ち帰ったため全国に広まったとされます。

江戸名物。これ、すごいですよね。常備菜、保存食って... ほんと日本人の知恵って感服します。土産物なんて美味しくないじゃないですか(おいおい、偏見が垣間見えるぞ)。これ、ご飯がとまらないやつですよ。桃屋さんの「ご飯ですよ!」嫌いな人います? iketchは人生でまだ会ったことがありません。よしと思い立ち、それを「iketch流」でやってみました。結果は...

「(笑)、桃屋さん、すみません。美味しいわ、自家製!」
アミノ酸調味料ゼロです。そんなわけでこれからは僕が桃屋(それは流石に言い過ぎです、謝りなさい)です。当然日持ちしないんで3日間くらいを目安に消費して欲しいんですが、やっぱ、佃煮もそうだけど自家製がうまいよ、間違いない。

こう言う一品も海外にはない日本の宝ですよね。蘊蓄いっときますか? 海苔はビタミンだけでなく、タウリン(ファイト一発でお馴染みのリポビタンDやうなぎ、イカなどに含まれる成分)も豊富に含まれています。 タウリンは、悪玉コレステロールを減らしたり、高血圧に関連した動脈硬化、血管障害、脳血栓などの脳疾患、心筋梗塞、心不全に効果があるといわれます。 その他二日酔い、慢性肝炎、白内障、糖尿病にも効果があるといわれます。海苔は栄養豊富な海の野菜と言われていますが、1日あたりの海苔の摂取量の目安は全形で2枚とされています。意外ですよね? これ、実は理由がありまして海苔に多く含まれる食物繊維は、穏やかな消化を促す反面、消化されにくいというデメリットもあります。 海苔を多く食べ過ぎると、消化不良を起こしやすくなり、胃痛、腹痛の原因となるんです。
ただ、海苔が栄養豊富なのは上記栄養成分表を見ても明らかな通り、疲れた時に大活躍する栄養素です。 お米も糖質なので、「ご飯に海苔」の食事は、疲労回復を促す組み合わせと言えます。 海苔は約40%が食物繊維です。 他の食品と比較すると、一枚の焼海苔でご飯1杯半、みかん1個分の食物繊維が含まれています。お通じがよくなり腸内の油脂分をその繊維で絡め取って体外へ排出してくれるんです。今話題の宿便にもバッチリ対応できるというわけです。すごいな、海苔。毎度言ってますが、効能はまぁ、いいんですよ。美味しいかどうか、iketchにとってそちらが重要です。白いご飯に海苔の佃煮、まさに日本食でしょ?それが確認できただけで自分的には大満足です。
で、おまけです。居酒屋の「たたきマグロの磯辺和え」いってみましょうか? マグロだけじゃないんですが魚介は「食べられるのに刺身で出せないから廃棄」になるものが多数あります。カブト煮やあら汁、カブト焼き、鎌焼き、海鮮ユッケ... 鮮魚を扱う以上はどうやっても廃棄率を下げたいわけです。そこで、端材を使って色々アイデアを活かして乗り切っています。誤解がないようにもう一度言いますが、形が悪かったり、骨が多かったりするだけで、下手すると旨みは「柵」以上です(ブリカマとかがいい例ですよね)
今回、角上魚類さんで「マグロの切り落とし」を入手したのでそれと今回の「佃煮」を合わせて、居酒屋らしい、日本酒が美味しい一品を作ってみました。いかがでしょうか?

レモンで乗り切った夏を、海苔の力で修復することになるとは。いや〜 想定してなかったな、この展開(驚)。本当に偶然が重なっただけですよ。
偶然も、力に変えていきましょう。ではまた!