最初に申し上げます。今回は川越の銘酒「鏡山」を、ただ揚げたての旬素材天ぷらで食うだけの記事です。タネは春菊、銀杏、まいたけ、小エビのかき揚げ、そして珍しいナマズです。いただきます、さようなら... では、記事になりませんのでちょっと天ぷらについて解説をしましょう。自分は仕事柄20年以上天ぷらを揚げてきました。そして、こんなに難しい調理なんだと、今でも思います。天ぷらは水の質で変わり、水の温度で変わり、天ぷら粉で変わり、バッター液の濃度で変わり、油の温度と種類で変わり、揚げ時間で変わり、何よりタネの鮮度と油切りで変わってきます。不確定要素が多すぎて、長年やってきた僕ですら失敗します。「こうしろ」っていうのがないんです。天ぷらの老舗店の動画なんかで「揚げることがわかるようになるのには、10年かかる」なんてのがありましたが、あれ、嘘じゃないです。年末なんか1日で2000個以上タネをあげましたし、若い子の上げる速度には劣りますが、見栄えこみなら負けませんよ!(だから、誰にだよ) でも、難しい。そんな訳で1回では伝えきれません。コラムも含めて、複数回、もちろん動画も考えています。回数をこなして、皆さんに「美味しい日本料理、天ぷら」を伝えていけたらな、と思います。写真だけですみません、サクッとリズミカルに季節の素材を頂く和食の頂点(と僕は思います)、季節の天ぷらいってみましょう!

春菊天、まいたけ天、小エビかき揚げ、ちょっと見えませんが銀杏天、手前がナマズ天です。
久しぶりに自分で揚げた天ぷらを、川越の銘酒「鏡山」と江戸硝子「富士山ロックグラス」で迎えます。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事