ごめんなさい。また、タイトルだけアップされてました。いわしもなめろう、刺身、竜田揚げ、骨せんべい、梅煮、つみれ鍋と色々紹介してきたんですが、今回は「真夜中の... 」企画ですので、ザクっと衣の食感とフワッといわしの食感のコントラストが楽しい「いわしフライ」をいってみましょう。

角上さんで買ったイワシが、とってもザクふわなフライになりました。もう市販品は買えません!

これまでもやってきているんですが、おさらいです。このシリーズはバッター(小麦粉の液状のもの)に仕掛けがあります。僕らはドロとかドブとか呼んでいる物なんですが一般的にはバッターと呼んでいるのでそちらでいきます。バッターは小麦粉のみを使用しています。下味をつけたり(過去記事ナゲット参照)、卵を入れたりとする場合もありますがテーマは「お酒が美味しく感じられるフライ」ですので余計なものは入れません。バッターに指を浸してスッと垂直に抜いた時、指の先にある液が5秒くらいで滴り落ちる濃度がベストです。硬すぎないこと。小麦粉1に対して水1.25から1.5くらいの割合でしょうか? 水温や小麦粉の種類にもよるので一概に言えず、難しいところではあるんですが「バッターは硬すぎず、混ぜすぎず、冷たく」が基本です。これは天ぷらにも言えます。パン粉は生パン粉を「たっぷり包み込むようにつけてから、180度の油に優しく、スッと」入れます。口で言うのは簡単ですが、経験値が必要になってきます。iketchも長年の経験で培った技術をどうにかして「言葉で伝えたいな」と思っているんですが、中々に難しいですね(苦笑)

前述したように「混ぜすぎない」ことも大切です。小麦は混ぜすぎると粘度が高まり、あげるとカチカチになってしまいます。大袈裟ですが、ダマが残るくらいのかき混ぜで十分です。間違ってもホイッパーやブレンダーなど使わないようにしてください。ホイッパーもできれば使わず「菜箸」などでボウルの底に箸の先をつけて「水に溶かし込む」感覚で作ってください。

梅ソースでいただきましょう。練習、練習! 理屈じゃないんだ、肌の感覚だ(焦らんでよし!)

最後、水も「冷たい物を使用」してください。作ったバッターを冷蔵庫に入れるもよし、冷蔵庫で冷やしておいた水を使うもよしですが、氷を使う場合はバッターが薄くならないように気をつけてくださいね。少し大さじで小麦粉を足しながら調整してみてください。今日の写真のフライがあげられるようになったら合格です。

iketchも職場で天ぷらやフライを先輩に教えることがあるんですが、混ぜすぎたり、濃すぎたりとやはり専門でやってきていない方には難しいようです(それぞれ鮮魚や炒め料理など専門分野がありますからね)。数をこなすしかない、これです。これを夜中にサラッと作って食べられるiketchって幸せ者だと思います。頑張れ、明日の揚げ物職人!

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事