さて、過去ブログで触れた鰹、昆布、椎茸のだし、通称「紅殻だし」ついに登場です。命名はiketchなので一般には流通してません、悪しからずご了承ください。出来上がりの色合いから、そう名付けているだけです。この複雑な旨みを持つ出汁をどう使っていくかが今回のポイントになります。椎茸を前日から漬け込み、昆布も漬け込み、複雑なだし引きをした上で鰹をのせる、なんて、正直今の時代ナンセンスですよね。時間も何もあったもんじゃないです。そこで「無双だし」プラス「干し椎茸の戻し汁」の「量産型紅殻だし」でベースを作っていきます。これならかなり時短できますし、調理に専念できるというもの。
出来上がってしまえば、後は簡単です。炒めたきのこ(基本の「き」、3種のきのこ炒め参照)と一緒に炊き込むだけ。あとは炊飯器に任せましょう。味や風味もなんですけど、きのこに多く含まれるビタミンは脂溶性。つまり、油に溶け、吸収しやすくなります。炒めあわせたきのこをそのまま炊飯器にぶち込んで旨みも栄養素も余さずいただこうってわけです。きのこに含まれるビタミンB群やカリウムなどの水溶性の栄養素は水に溶け出る性質があります。茹でる・煮込むなどの料理で、汁までいただくと溶け出た栄養を逃さず摂れます。一緒に汁ごと炊き上げますのでこれはクリア。問題はビタミンD、こいつが曲者なんです。油じゃなきゃ溶けない。免疫力をアップするこの栄養素はどうあっても欲しいですよね。「じゃ、炒めよっか」って話です。「それを一緒に炊き上げればクリアじゃね?」(前回記事の伏線回収です。椎茸の戻し水もこのためにとっておきました)
調理師の単純な発想で試みた「きのこの炊き込みご飯」でしたが、結果は想像以上だったようです。「あ、これ普通に美味しいわ(笑)」。いつもはそのままなんですけどね... これからは炒めるレシピでいきます(っていうか、炒めるタイプのレシピってネットにいっぱいありますね。お見それしました)。では、美味しいやつ、いってみましょう!